Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

KohagiUta

2015/3/21

2015.04.10 07:30

7683 次に会うことはあるのか青空に予感ばかりを打ち消している
7682 追いかけてしまいたくなる十四時の駅にまぎれるはるかな背中
7681 エレベーターホールで初めて真隣に並ぶふたりを扉は映す
7680 十三時半を告げない理由には気付かないよう飲むアイスティ
7679 視線さえ合わせられずに骨ばった手だけを脳に焼き付けていた
7678 行きがかり上こうなっただけですが何なら好きと言えなくもない
7677 たくさんの知らない人が笑い合うカフェでいまこの人が知りたい
7676 目の前の手首の骨をただ見てる届かないとは知ってる距離で
7675 首筋が少しこそばい見慣れないあなたの動作ひとつひとつに
7674 ふわふわと十二時半を待っている「はじめまして」をはじめるために
7673 塀のなか守られている僕たちに猫はあくびを置き土産とす ☆
7672 新入りの小さな頬よ覚えてて泣きたいときは春の住処で
7671 もう何度目の春だろうたんぽぽは南校舎の裏側に咲く
7670 不自由な自由にひたる校舎裏境界線をたどり続けた
7669 いちめんの菜の花フェンスの向こうがわ守られているのはわたしたち
7668 校舎裏ひみつねここは校内でいちばん早く春がくる場所