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KohagiUta

2015/5/26

2015.05.28 09:03

7960 さよならの儀式としてのおはようをいつもと変わらない朝に溶く
7959 会えることただ会いにきてくれること優先順位を間違えながら
7958 理由ならなかったあなただったのも今あたたかなこの腕なのも
7957 攫われてしまえばいいかてのひらにすら触れられぬひとを手放し
7956 熱をもつ覚悟には抗えなくて「迎えに来た」はずるい呪文だ
7955 少しずつ少しずつ気付かないほどに疲れを積んで終える返信
7954 もう一度名を呼ぶことを許したら崩れてしまう胸底の壁
7953 少しだけ高めに透るその声が呼び捨てる名は甘くやわらぐ
7952 きみといた記憶ばかりだ新緑のトンネルも積み上げた小石も
7951 耳の奥取り残されたさよならを掻き消すために踏み込むペダル
7950 予想すらできてなかったさよならのその声がまだ愛おしいこと