2015/12/7
2015.12.29 06:54
8406 キリキリと歌う胃を抱く眼裏に覚めない朝をすこし夢みて
8405 さよならを何度飲み込む夜だろうやさしさが斬り刻んだ胃壁
8404 満ち足りた赤いスカートはくたびに増えてゆく傷跡と別離と
8403 交代で押し寄せてくるしあわせとかなしみと孤独の夜と朝
8402 後悔の涙を溜める壜詰めの海は夜毎に水位を上げる
8401 一歩ずつ海までいこう後悔の水滴溜めた壜を抱えて☆
8400 さよならを言わずさよなら何年も探し歩いた月影の道
8399 きっともう眠っているねこのままで壊れてゆけば安らかな朝
8398 かんたんに離れてしまうわたしたち雨の夜には名を呼ばないで
8397 溢れ出るものを漏らさず書き留めて歌えば雨の止まないノート
8396 つらいのは知ってる わたしも知っている感情だから 細すぎる月
8395 硬そうな背中がシャツに覆われていくのを(これでおしまい)見てる☆