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KohagiUta

2016/2/6

2016.02.11 07:49

8606 013:伏/ファインダー越しに捕らえる伏せがちなガラスに架かる褐色の月
8605 012:卑/新緑は卑怯じゃないか泣き出したきみをふちどる正しいひかり
8604 011:平/冬枯れの国道沿いに咲く色を数えてゆけば 平気 歩ける
8603 010:容/寛容の海にたゆたう仄白い月の視線に撫でられながら
8602 009:たまたま/たまたまです 出会ったことも好きなのも白髪をからかい合う日常も
8601 008:製/鉄製の赤いバッグを食い込ませ満員電車で向かう戦場
8600 007:厳/厳かにやさしく白くあたたかな肉まんひとつ分け合う夜更け
8599 006:及/ああ黒に及ぶべからずじわじわと広がる闇を湛えた腹部
8598 005:移/新しい鉢に移せば芽吹くのか灰白色に凍えた恋は
8597 004:相当/相当にくたびれ褪せているけれど磨き直せるふたりだろうか
8596 003:超/超越のオレンジ高すぎるヒール誰もが変わりたいのでしょうね
8595 002:欠/今晩はやけにさみしい青白く欠けた月など見たせいですか
8594 001:地/銀色のエスカレーター地下街へ潜れば恋に溢れる二月
8593 きみがすき(※全地球上で現在の環境に於いてのみ5番目に)