2016/4/3
2016.05.13 01:58
8770 地球上、いえ宇宙上ただひとりきりのふたりでゆく夜の果て
8769 形にもならないほどに溢れだす歌を放てば明け方の月
8768 きららかな女性ばかりの雑貨屋でスーツの君が選びだす星
8767 まひるまの月 目を閉じて闇のなか居ないあなたが笑ってくれる
8766 焦げすぎた星を塗り込みあのひとの嫌いなフレンチトーストを焼く
8765 大地からかなしみだけを吸い取ってさくらは淡く散るために咲く
8764 地上からとき放たれる日を待って産毛に春を溜める木蓮
8763 この世界すべてを知っているなんて理由で好きになる地理教師
8762 土地勘はないままでいいこの街の夕焼けにまだ溶け込めなくて
8761 今はまだ地底人です咲くための芽吹きのための日々を生きてる