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M&A支援機関登録制度の登録継続申請

2022.05.13 23:13

当事業所では、M&A支援機関登録を行っております。

今回、M&A支援機関としての実績報告と登録の継続の手続きを行いました。

登録継続の手続きを行うにあたり、ホームページに「中小M&Aガイドライン遵守の宣言」のページを追加いたしました。

登録の継続の手続きを行うにあたり、「登録の継続を希望する理由」を記載する欄があります。

今回は、当事業所がM&A支援機関としてどのような活動を行っていきたいか、について書いてみたいと思います。

当事業所の所在する静岡県伊豆地域では、観光サービス業を生業としている事業所が多く、個人事業主が多い地域でもあります。

個人事業は第三者に譲渡できないと思いがちですが、個人事業でも事業を譲渡することが可能です。

個人事業が譲渡できないと思っていらっしゃる事業主さんは案外多いのです。

また、事業承継のお話をすると、

「もう自分の代で終わりにするからいいよ」

「こんな事業、大変なだけだから子供にはやらせたくない」

「もうこの地域はダメだよ」

そんな声が聞こえてくるのも事実です。

長年の経営経験から、その事業の酸いも甘いも知ったその言葉はその通りかもしれません。

事業はワクワクすることだけではなく、今回のコロナ禍のような苦しい局面もあります。

地道な作業を続ける必要もありますし、従業員がいれば大変なプレッシャーを抱えて矢面に立たなければなりません。

ご高齢になり、自分の事業を振り返ってみて、もう一度あんなことはやりたくない、誰かにやらせるのも気が引ける、とお考えになるお気持ちもよくわかります。

しかし、長年続けられてこられた事業だからこそ、その事業には大変な価値と魅力が宿っているのです。

何十年も続けてこられた事業であれば、曇っているように見えても、磨けば光ります。必ず光ります。

また、事業の幕を一旦閉じてしまえば、その歴史はもう二度と取り戻すことはできないのです。

伊豆地域では、大きな企業があまりありません。だから移住しても働く場所がないとよく言われています。

しかし、コロナ禍では、東伊豆地域を中心に移住希望者が押し寄せ、一時期不動産会社はパンク状態になっていました。

それらの移住者はテレワークの普及により、移住が叶った人々です。仕事が確保できたから移住できた、という考えもあります。

では、仕事が確保できないと伊豆では暮らせないのでしょうか?

「伊豆でサーフィンをやりながらのんびり暮らしたい」

「自然の豊かな地域で子供をのびのびと育てたい」

豊かなくらしに目を向けて、自分たちのくらしを再考する方々が増えていると感じます。

伊豆で起業するというのも一つの仕事を確保する手段です。

移住を考え、起業を考える方々にはパワーがあります。

そのような方々には、伊豆で何年も続けられている事業を引き継ぐことは、渡りに船ではないでしょうか。

事業承継の一番よい所は、すでにある経営資源を引き継いで、プラスの状態から事業を始められることです。

その引き継ぐことのできる資源の中には、機械、設備、不動産などの目に見える資産もあれば、地域の認知度、仕入ルート、常連客など目に見えない資産もあります。

特に目に見えない資産は築くのに何年もかかるものです。

当事業所では、これらの地域の大切な資源の引継ぎをお手伝いしていきたいと思っています。

伊豆地域で事業を引き継ぎたい、事業を始めたい、みなさんのご相談をお待ちしております。