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ミステリーイベント&謎解きゲーム まとめ情報

「8」を観劇して

2017.12.24 18:34

こんばんは、三輪忍です。

今回もいつものように、ネタバレを回避しつつ、主観を多く含む感想を書いていこうと思います。よろしくお願いします。



さて、まずは駅から開場までの道のりです。

街はクリスマスケーキで賑わい、レンガ坂というところは多くのカップルがいるという、なんとも華やかな感じでした。開演まで少々時間がある中到着したので、家系のラーメンをがっつり喰らってから、開場入りしました。


のそのそと入口付近に向かうと、美男美女がいっぱいで、演者さんたちかな?と思ったのですが、皆さん観客のようでして……「ここは何かのパーティー会場ですか!?」と突っ込みたくなるほど煌びやかでした。


受付のお兄さんもイケメンでしたし、東京ってすごいところですね。

プロマイド写真などのグッズも大勢の方で列を作っていて、目当ての役者さんのものを皆さん購入していました。正直、はじめての観劇でしたし、どういった方がやられているのかあまり勉強せずに向かったところもあったので、私は物販を横目に案内された席へ向かいました。


舞台は船のディナールームといったところでしょうか。巨大なスクリーンが目を引くこれまた豪華な感じでした。開演してから色々と展開していきますが、スクリーンに「8」と呼ばれる謎の人物が登場し、一気に雰囲気は変わっていきます。


余談ですが、狂った登場人物はボイチェで声を変えて、仮面をかぶっている者が多いような気がします。

ミステリーでも多くの狂った人物は登場しますが、死体の処理一つでも「小間切れにして捨てる」、「火を通して食べる」などなど……想像するだけで気持ちが悪くなるようなことがあります。しかし、「ここで殺し合ってもらいます」みたいなところに関しては、その振り幅が小さいように感じます。狂っているのだから、「ほかの人とは違う演出しませんか」と、思うのですが、どうでしょうか。今回に関しても、「その映像でよかったのか?」という疑問は残りました。


閑話休題。


舞台が船のいいところは、死体処理ですね。船の外に投げればいいだけなので、かなり便利です。それも相まって、次々と人が死んでいきます。ということで、推理の開始です。

私が聞き逃してしまって混乱しているだけならいいのですが、部屋に鍵をかけて閉じこもっている人物の殺害。鍵をどうして開けられたのか……という部分のアンサーがなかったように思います。鍵の入手経路は船員しか通れない場所にありましたし、犯人がどうやって開錠できたのかが分かりませんでした。おそらくここで私の推理がこじれ、犯人の特定を誤ったのかなぁという感じです。はい、外しました。


ですが、そんなことはどうでもいいと思えるくらい、人が死んでからの「バタバタ感」は一歩間違えればひどいシーンにもなりそうなほど鬼気迫る感じで、ひたすら圧倒されました。

イケメン二人があそこまで叫ぶのかという役者魂もすばらしかったです。ひたすらにかっこかわいい感じでしたし、ヒロイン役?の方も髪の毛サラサラで綺麗な方でした。それでいてきちんと演技ができるだなんて……これはファンがいてもおかしくない、とにかく眼福でした。別世界って本当にあるんですね。華がある人たちは本当にすごいです。


終焉に近づくにつれ、怒涛の展開と、もしこんな事件が起こらなければ、という「if」の演出は私も感極まって泣いてしました。事件解決に名探偵がいなくてもいいんですよね……。


法を越えているように感じてしまう殺人もあれば、勘違いやすれ違いで起きてしまう殺人……色々な形がありますが、どれも起きなければいいものばかりです。皆が「if」の世界に逃げないような、助け合い、幸せな世界はいつかやってくるのでしょうか。クリスマスイブという聖夜くらい、そうあって欲しいと思えた、素敵な公演でした。


今年はもう終わりますが、来年、私もyoutubeだけでなく、こうした舞台でミステリーの面白さを伝えられたらと思います。どうなるかは分かりませんが、もしその時にはどうか、ご贔屓に。みなさん、よいお年を。


三輪忍