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江戸町巡り

【麹町②】舟町

2017.12.25 14:36

町名:舟町

読み方:ふなちょう Funachō

区分:町丁

起立:1590(天正18)年

廃止:1606(慶長11)年

冠称:なし

後身:武家地

現町名:千代田区大手町二丁目

概要:「船町」とも書いた。江戸初期には日比谷入江と江戸前島東岸に限られていた集落は、道三堀掘鑿後にその沿岸や日本橋川沿岸に移転させられた。道三河岸沿岸に起立したこの舟町、柳町材木町四日市町が江戸初期の4ヶ町となる(本町という説もある)。この舟町には運送業者が集まった。1606(慶長11)年、武家地とする再整備のため、日本橋南詰に移転させられ、大船町(後の本船町)となる。

さて、舟町の跡地だが、京橋図書館による『郷土室だより』第104号の「銭瓶橋」の位置の説明の項で『慶長見聞録』の「舟町と四ヶ市のあひにちいさき橋只一つ有」を引用し、また現在地を「日本ビルの南東端」としており、あるサイトで「四日市町は道三堀の北岸にあった」としているため、対する舟町は自動的に南岸にあったということになる。そして『大江戸今昔めぐり』によると、銭瓶橋の位置は日本ビルヂングのエントランス・ホールとなっているので、舟町の正確な位置はエントランス・ホールの南側から永代通り辺りの一帯ということになる。

なお、銭瓶橋跡案内板の設置場所が日本ビルヂング(千代田区大手町二丁目6番2号)の北側となっているが、何故そこに設置されたのか不明である。

撮影場所:舟町

撮影地:千代田区大手町二丁目6番2号(日本ビルヂングの南東端でエントランス・ホールより南)

比丘尼町 柳町