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第106話:母ヤショーダーが主クリシュナを縛る(3):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』

2017.12.25 23:21

非常に激しく怒り、

歯で赤い唇を噛み締めて、

クリシュナは目に嘘の涙を浮かべて

石の破片でヨーグルトの器を壊しました。

それから部屋に入り、

ひっそりとした場所にある

混ぜたての新鮮なバターを食べ始めました。


母ヤショーダーは

熱くなったミルクを火からおろしてから、

バターを混ぜていた場所に戻りました。

ヨーグルトの容器が壊され、

そこにクリシュナがいないのを見て、容器が壊れたのはクリシュナの仕業である、

と母ヤショーダーは結論づけました。


その時クリシュナは、

木で出来た上下逆さまに置かれた

スパイス挽きの上に座り、

好きなままに猿たちへ

ヨーグルトやバターのようなミルクで作ったものを配っていました。


盗みを働いたので、

非常に注意深く辺り一面見渡しています。

お母さんに叱られるのではないかと思ったのです。

母ヤショーダーは、

彼を見るや否や、

彼のうしろに非常に注意深く近づきました。



…つづく

(10巻9章6-8節 より)