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今、ここです。 ー ファイナル ー

2022.05.25 07:36

2019年 店舗主催のVGJ豊橋見学ツアーより(過去の写真です)


3月と4月に完成車の輸送状況をレポートする「今、ここです」シリーズ。
新車のオーダーいただきました「i様」ご協力の元、レポートさせていただきました。ありがとうございました。いよいよカレンダーも5月も後半、今回のレポートが最終回です。

と、いうのもやってきたんですよ。ついに。この店舗へ。運ばれてきたんです。

参考出典:MICHIGAN HIGHWAY VESSELTRACKERより


「i様」の車の輸送状況が確認出来た2022年3月初旬、輸送船はイギリスとフランスの間ドーバー海峡付近でした。運んでいた船名は「MICHIGAN HIGHWAY」ミシガンですよ!VGJ豊橋見学ツアーで貴重にも同型の輸送船を間近に見ることが出来ましたが、とにかくデカい。200mの高層ビルを真横に海へ浮かべたようなイメージ!?デジカメのレンズには船の全容が収まらない程。そりゃ3,000台以上積載出来る船ですのでその大きさは圧巻です。


ドーバー海峡を通過後はスペインの港に寄港、地中海を横断しスエズ運河へ向かいます。過去に他の貨物船が運河内で座礁し一時的に物流が混乱した事が有りましたが、無事に通過。その先も安心できなくて、スエズ運河からインド洋へ出るまでの海域は危険地帯。スーダンやサウジアラビアの紅海は過去に海賊の被害がある場所。不安海域も遅延なく通過、そしてインド洋へ。


スペインで寄港した次の港は、シンガポールです。観光地でも有名なマリーナベイサンズの直ぐ近くの海域を横切って、台湾へ寄港。その後日本へ。ドイツを出発して約40日かけて日本の最初の港は千葉へ。千葉を離れてよいよいよ豊橋港へ到着。この時点で約44日間の船旅でした。

ちなみに、その後この輸送船がどこへ向かったのかというと。名古屋港でした。名港トリトンの真下の某自動車メーカーのプールにいました。おそらく、空になった船室に再び新車を積み込んでいたのかな。MICHIGAN HIGHWAYは別の新車を載せて日本を離れたのでしょう。

参考出典:専用カーサイロ(フォルクスワーゲンジャパンより)


さてMICHIGAN HIGHWAYに載った新車は、愛知県豊橋市のフォルクスワーゲン・アウディジャパン専用埠頭でようやく日本の地に降り立ったのです。「日本の車検」を受けたり、出荷前チェックを受けるなどの工程を通過し、一旦カーサイロへ。上の写真、カーサイロはフルオートで一台一台の車両を管理する巨大な収納庫のようなところです。「i様」のお車はここで2、3日熟成保管され、その後、岐阜へ向けて出荷されました。

岐阜と豊橋が幸い近いので出荷後2、3日で店舗に到着します。このタイミングで私もその車を初めて目にするのです。最近は「あ~やっと、来たあ。長かったなあ」とひとり言。トヨタ輸送のスタッフさんがキャリアカーから降ろして、私どもへ最終「車両とカギ」が引き渡されるわけです。
さあ、ここからご納車予定日まで一週間を切ってきます。

豊橋港で出荷前点検は行っていますが、店舗でも更に「ご納車前点検」をサービステクニシャンが各項目チェックしていきます。空気圧、オイル量などを点検・調整しますし灯火類も。近年、LEDなので玉切れの発生は無いのですが、念には念を点灯確認をします。

次は専用コンピューターをBluseteeth回線で車と接続し車両情報を読み込んでいきます。コンピューターによる基本的な調整とエラー入力の有無をチェック、更に「トランスポートモード」の解除。トランスポートモードは海上輸送中のバッテリー消費を抑える目的で最低限走行できる特別な輸送モードです。販売店到着後、その機能を解除し通常モードへ切り替えます。

これらの作業を終えると、いよいよご納車日直前。
給油しがてら、実際のロードテストを実施。ハンドリング、エアコンの効き、アクセル応答性など五感で違和感がないか感じ取ります(私、個人的な感覚です)。新車なので豪快なチェックは出来ませんが。。。

トランスポートモード解除によって、デイタイムライトが輝きます


さあ、フロアマットが敷かれご納車の準備が整いました。車両は皆様もご覧になっている、「レセプション ダイヤローグ」へ新車は収まります。2021年8月、車両のオーダーを書面で取り交わして何か月経過した?。2022年5月ようやく、ようやくオーナー様の元へ旅立ちます。

「今、ここです」これにて終了です。

今頃、「i様」楽しく乗っていりゃっしゃるかな。

ご納車前夜、最後のショット