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Fashion source: Daily Journal

辻井伸行さんショパンスペシャル@サントリーホール

2022.05.18 09:58

 辻井伸行さん@サントリーホールへ。ショパンのソロピアノとオーケストラというスペシャルな組み合わせのコンサート。16日は「ノクターン・12のエチュード・協奏曲第一」・17日は「ワルツ・スケルツォ・バラード・協奏曲第二」とありまして、ショパンコンクールでよく聴いたほうは16日の分だったので、そちらのチケットを買おうと思ったのですが、秒でソールドアウトとなりました。

 ということで、17日の分となりました。そちらもS席はすぐにSOLD OUTとなっていたので、A席の2階席となりました。上から見下ろす形で、オーケストラが良く見える席です。

 サントリーホールは、どのホールよりも波動の高さを感じます。先月は下町の音響もいいと評判の有名なホールへ行きましたが、「なんかサントリーホールと違うね」と知人と話していたほどです。神社仏閣のような空気感。ピリッとした空気を感じます。

 さあ、辻井伸行さまの登場です。

 いつものようににこやかな表情で、いつもの方に手を引かれて入ってこられました。ものすごい拍手拍手拍手。前半は、ソロコンサート。ショパンのワルツ、華麗なる大ボロネーズなど。

 誰も触れたことのないクリスタルな氷の上をはじめて滑るスケートのような、透明で透き通るような音の連打。指と身体を使って1音1音の強弱が辻井さんの感性で奏でられて、目が見えないはずなのに、ピアノの88鍵盤の隅から隅までをいったりきたり、超絶技巧の曲をものすごいスピードで駆け抜けていきました。すごすぎる。

 実は母が行く予定だったのですが、予定ができてしまったので、急遽クライアントさんに声を掛けたんです。1日だけ待ってみて、いらっしゃらなければリセールするか…と思っていたら、リセールできないことがわかった直後に、「行きたいです!」という方が現れました。以前もフジコさんのコンサートでご一緒したことのある方で、はじめての辻井さんだったようです。とても感動をされていました!本当に行きたいと思った方をお誘いできてよかったです。

  後半は、「ピアノ協奏曲第2番ヘ長調Op.21」。オーケストラとの共演なので、休憩中にオーケストラの椅子などが並べられました。ショパンコンクールを辻井さんで独り占めしているかのような贅沢なコンサートです。

 日本センチュリー交響楽団とのコラボです。指揮者は秋山和慶さんという方で、81歳?!と今気づきましたが!素晴らしい巨匠とのコラボだったのですね。そんな81歳に手を引かれて辻井さんが出てこられました。何もかもが次元が違うことが起きています。

 オーケストラの様子がよく見えました。途中、バイオリンが叩くだけという弦の使い方をしている様子が見えて、はじめての技法に驚きました。トロンボーンのソロ、ホルンのソロなど、上からはいろいろな楽器が見えて、オーケストラ全体を楽しむことができました。

 それにしてもピアノだけで、こんなに素敵な音が色々と出せるなんて、感動しました。しかもどのピアニストよりもハンディがあるはずなのに、神を感じます。

 最後のアンコールは、2曲ありました。なんども指揮者の秋山さんと一緒に出たり入ったり。オーケストラがいるので、舞台のギリギリのところを歩いており、舞台から落ちないかとひやひやしていました。(笑)

 ラストのラストに「雨だれ」でした。やはり馴染みのある曲だと、より心とシンクロしていく感じがします。気づけば最後の方に、なぜか涙が出てきました。浄化でしょうか!

 ものすごい拍手の中、辻井さんはとてもうれしそうに見えました! 本当にありがとうございました。

 しかし、翌朝なんか調子がわるいのです。以前もフジコさん@サントリーホールの後に起きた現象と一緒です。家の中が急に居心地悪くなってきました。

 続く…。