書道講義① 甲骨文字
今月スタートした書道講義、第一回目は「一番古い文字が見てみたい!」という生徒さんの要望で【甲骨文字】を取り上げました。
「そもそも文字って、なぜ必要?」という問いかけに、子どもたちは「お店の看板がなかったらそこがなんのお店かわからないから」とか「遠くの人に言いたいことを伝えられない」など、続々と答えが返ってきます。
伝説では、黄帝の臣下であった蒼頡(そうけつ)は、鳥や動物の足跡からそのものが推察できることから、文字を作ることを考えたといわれています。つまり文字の最初は象形文字だったわけです。
それを聞いたSくん、「その人、頭いいね!」と一言(笑)
中国では、たぐいまれな能力を持つ人物に目が4つあったというような形容をすることがありますが、レプリカの蒼頡の壁画にも、ちゃんと4つ描かれています。
亀甲の拓本写真をみた子どもたち、「あれ、これ「山」じゃない?」とか、「これ今の「内」の字に似てる」などと、おのずと今の字との比較を始めました。
現存する甲骨文字資料のうち、解明されているものはわずかですが、そのほとんどが卜占、つまり占いに使用されたものです。当時はすべてのことを神におうかがいして決めていました。亀甲の裏に穴をあけ、そこに火をあててひび割れをおこし、そのひび割れから判断したとのこと。ただ、どう判断したかについてはわかっていないそうです。
殷墟の写真は、なかなかショッキングな内容。出土したのは当然文字だけじゃなく、あの世でも今と同じ暮らしができるよう土器や馬車、そして生贄。夢見が悪なければいいのですが。。。
最後に、文字当てクイズ。12枚の文字カード、十二支です。
それぞれの動物がわかるかな?
カードを持ち帰った子どもたち、家族みんなでもう一度トライしたことでしょう(笑)
目を輝かせながら、「面白かったー!」「もっと聞きたーい!」「次はなにーー?」と子どもたち。子どもの好奇心と素直な感動に触れ、先生冥利につきます。
次回はなににしよう。私のほうが楽しみかも。