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中村鏡とクック25cm望遠鏡

度盛環の使い方

2022.05.18 05:50

 1933年(昭和8)に、伊達英太郎氏から尋ねられた、度盛環(どもりかん?)の使い方に関する木辺氏からの返信です。度盛環は、現在では目盛環と言われています。

 当時、木辺氏は花山天文台の研究員でした。この内容は、クック30cm屈折赤道儀を念頭に書かれたものではないかと思います。太陽を基準にして、金星を導入する方法が書かれており、たいへん興味深いものがあります。

 木辺氏の手紙を見ていると、間違いによる文字の塗りつぶしが結構目立ちます。後年の反射鏡研磨の達人とは違う一面が窺え、これも興味深いところです。

(資料は伊達英太郎氏天文蒐集帖3より)