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ぽぷりのLeave me alone.

マイナーだけど意外といい‼︎ BEVI2

2022.06.22 12:30

LYPERTEK BEVI2

はい、マイナーですね。(´ω`)

LYPERTEK(ライパーテック)は最近ワイヤレスイヤホンもいくつか出してるのでそっちで知っている方もいるかもしれませんね。

自分も有線を出してるのは現物を見るまで知りませんでした。

香港でOEM事業などを通して技術を磨いてきた会社の独自ブランドだそうです。

中華イヤホンではあるあるなパターンですね。


試聴したところ結構良かったので購入しました。

では、簡単にレビューしていきます。



見た目とか。

本体はアルミ製


ちっちゃい




指に乗せるとその小ささに驚きますね。

finalのかつてのFシリーズにはおよびませんが、相当コンパクトです。


ケーブル。しなやかで使いやすい。


付属のケーブルも各端子、分岐ともにアルミの4芯編み込みで中々悪くありません。


端子はMMCXです。精度も高い。


このケーブル取り付け部分は硬質ゴムでできており、質感やグリップのためだけでなく、後述するように構造として意味を成しているようです。

コンパクト化するために一つのパーツに複数の機能を持たせる合理的なデザインはとても好感が持てます。




スペック

では簡単にスペックを見ていきます。

周波数特性:20-20kHz
感度:110dB/1mW@1000Hz
インピーダンス:33Ω
ケーブル:iOS/Android対応3ボタンリモコン+マイク搭載/長さ120cm
プラグ:3.5mmプラグ(金メッキ処理)
本体重量:15g
付属品:ハードケース x 1 シリコンイヤーピース ( 4サイズ)、 フォームイヤーピース(3サイズ)

元々1万円弱の価格設定なので、MMCXによるリケーブルにも対応していますし、付属品もそこそこ充実しています。

ドライバはKnowles製フルレンジBAx1です。

帯域は20~20kHzと広めです。

フルレンジBAは本当に進化しましたね。


インピーダンスは33Ωと適切で、感度は110db/1mWなので比較的音量はとりやすいです。

インピーダンスが低すぎず最も駆動しやすい(ピークパワーを持ってきてるアンプが多い)32Ω付近なので、アンプやDAPもあまり選ばないでしょう。



使い勝手とか。

筐体がとても小さいため、基本的にイヤーピースで支える形になります。

よって、イヤーピースの選定が大事になってきます。

ところが、この機種は軸が細く、通常の他社製イヤーピースがまずはまりません。軸径変更アダプター付きの製品や元から細軸用のもの、付属のもの、から選ぶことになります。ここは唯一と言っていいこの製品の弱点かな。

慎重に選びたいところです。

耳に合っていれば、その小型軽量さで装着感はすこぶる良いです。

タッチノイズが気になる場合は耳掛けにもできます。


遮音性はとても高く、音楽を聴いていなくても危険を感じるレベル。歩きながら使わない方がいいです。


MMCX端子部分はすり鉢状かつ硬質ゴムになっており、掴みやすく耳から外す時に便利です。

しかし、どうやらこの部分は単なる滑り止めではなく、かなり考えて作られているようです


構造がすごい。

分解図を見てください。

分解図(引用)


アルミ筐体にゴム巻きかと思える外観ですが、「アルミ筐体+硬質ゴムパーツ+エンドキャップ」になっているのです。

硬質ゴムパーツは一体成形になっており、あくまで推測ですが、MMCX端子を構成しつつ内部で筐体側が凹んでおり、そこへBAを固定してBAの防震も兼ねているようです。

つまり先述の滑り止めという役割にしか見えない外観ですが、「滑り止め+BAの固定・防振+MMCX端子」の三刀流のパーツのようなのです。

すごく合理的でとても好感の持てるデザインです。

そしてそこにBAが来ると必然的に筐体の出口部分よりBAが奥に行くので、BAの音の出口から筐体の出口が遠くなります。

ここはそのまま空間とすることもできる(中華ではむしろそのままが多い)にもかかわらず、なんと音導管が伸びています。

これらの構造により(0ではないでしょうが)筐体の反射を気にすることがなくなり、筐体を極限まで小さく軽く作れるのです。(しかもメーカーは筐体の剛性が高く不要な振動を抑制と書いているので万全です。)

当然音導管の素材も検討したでしょうし、筐体出口のフィルターも検討したでしょう。

筐体による反射を抑えた分、音導管とフィルターで共振や帯域をコントロールしているわけです。

つまり総合すると

・メイン部の3刀流の設計

・筐体の小型軽量化

・音質の調整

を合理的にやってのけているのです。

つまりメーカーの「Knowles製BAの性能を最大限引き出す」、「限界まで軽量化した筐体設計」と言うのは宣伝文句ではなく本当にやっているのです。U10,000円で。

BAを「音の出口付近にポン付け」みたいな中華あるあるの領域を超えています。

何だこのメーカー。すげーな。



まとめ

あまり有名なメーカーではありませんが非常によく考えてあり、実際音も結構いいです。

ヨドバシカメラでは執筆時点で6,490円(+ポイント10%)で販売されており大変お得です。

1BAにご興味がある方はぜひ一度試聴してみてください。


では今回はここまで。(・ω・)ノシ