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アーティスト・現代美食家の身体調律日誌

2022.05.19 04:03

身体調律スタジオUという空間においては、

セッションは基本的に1on1で行います。

特別な事情が無い限りは、

基本、人間は私とクライアントさんの二人のみとなります。
(赤ちゃん連れの方や、必要性のある場合はもちろんOKです)

ただ、

実際の登場人物相関図で言いますと、

私と、

クライアントさんと、

そして、そのクライアントさんのカラダさま。

の、計3名様みたいな図式になるのです。

そして、

私がセッションの中で一番やりとりするメインは、クライアントさんご本人ではなくて

当然、クライアントさんのカラダさまとなります。

昨日、スタジオにお越しいただいたカラダさまは

お会いしたのは随分前なのですが、

ついにそのカラダに触れる許可が下りた感覚のカラダさま。
(実際、超絶緊張しながら終始セッションしてたので、お帰りに写真撮る余裕ゼロ)

それぐらい、

やはり他人が他人の身体に触れ、その内側の領域に踏み込むことは、

気軽にしていいものではない。


今回は、

そんな【現代美食家】のカラダさまとの身体調律日誌。

身体調律のセッションでは、

基本、どんな方がどのようなニーズでいらしたとしても

まずは足の骨から触れていきます。

理由は簡単。

そこに、

その方の、それまでの身体の使い方の結果が表現されているから。

ということで、

ご挨拶がてら足の骨たちに触れていく。

足首に触れていく。


わお。

笑っちゃうぐらい、パワーのある骨の感触。

そして、

それ以上に笑けてくるぐらい

足の骨と骨との間に空間が無い。

気持ちいいぐらい、無い。全然無い。

だからと言って、動けない感じもまったく無い。

むしろ、

ものすごいパワーで自分の動きに負荷をかけることをしながら、

その何十倍ものパワーと、そして驚くほど繊細な身体感覚で動いていた感じ。


よく、

【集中力】

という言葉を使いますが、

個人的にはこの 【集中力】 というものの本質は、

身体の内側にあります、首と名のつくところ(手首や足首など)を中心とした箇所を意識的に閉めて、体内エネルギーに内圧をかけて、そのチカラを高める能力のことが

【集中力】

だと思っているのですが、

このカラダさま、

その 【集中力】 度合いがハンパない感じ。

現代美食家さんであり、料理人でもあるので
ベタに調理器具で表現すると、

【超高性能の圧力鍋のような身体】

という感じであった。

とは言え、

一般的に、スポーツやアートの世界においても

身体の緊張や力みというものは、

≪良くないもの≫

≪無くすべきもの≫

という扱いをされる場合がほとんどですが、

身体調律という世界観においては、

力みや緊張という要素を取り除く(解消する)と、良くなるのかと言うと

変な表現かもしれないが、面白みが無くなるということが多々あるのだ。

とくに、

表現・アートな世界にいる方のカラダさまほど、

バランスを整えることが、イイとは限らない。

そして間違いなく、このアンバランスなパワーバランスこそが

このカラダさまの表現力の源であると感じたので、そこに手を出す気にはならない。


そして何より一番は、

今回、このカラダさまが強烈にそれを望んでいない。


このカラダさまが望んでいたこと、

それは

【寝る時には、圧が抜けるような状態を思い出す】

ということな気がした。知らんけど。

そして、そのために必要な感覚が

【足指の骨と骨の間に、空間が在ることを脳に再認識させる】

ということ。

そのために骨に触れていく。

意識から消えている骨に触れられると、脳は痛みを感じる。

ただ、

こちらはその痛感というシステムを使って、脳に足指の骨に位置情報を脳に伝えていく。

ひとつひとつの骨の位置情報を認識した脳は、当然その間の空間も同時に認識する。

そうすると、内側にかかっていた内圧が抜ける空間ができるのだ。

痛いけど。

セッション中は、終始痛がっていたクライアントさん。

ただ、

後半 あるポイントが抜けた途端寝落ちした。

数秒前まで痛がっていたのに。

そして、驚くほど内圧が抜けていくのを感じる。

大切のは、

その抜けた、リラックスした状態が正しいと認識させることでは無い。

シンプルに、夜眠る時にはこのモードで寝る。

だから休まる。リセットがかかる。

そして、

また新たに、集中すればいい。

新たにどのように内圧をかけるのかは本人の自由。

それこそが、アートなんだと思う。

まだまだ、

このカラダさまは、伸びしろだらけのカラダさま。

今後のセッションで、

どのように変化・成長していくかが楽しみです。

そして、

パワーのあるカラダさまのセッションには、当然こちらもパワーが必要なのです。