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ブーケ_花とギフトの店 ARNE

生木と木材の間にある時間

2017.12.27 05:33

まずは、あすなろの木に、ありがとう!を伝えたいと思います。

 

神戸に来てくれて、開港150年のメリケンパークに素敵な景色を見せてくれて、

ありがとう!

 

神戸にやってきた世界一のクリスマスツリーは

昨夜~今朝の未明にかけて、

材木になる為に、伐採されました。

 

早速、いろいろ言われていますね。

(気持ちはわかりますが・・・)

 

もともと、伐採される予定の木が、

それまでの少しの時間、神戸で多くの人に
めざせ!(メッセージの数)世界一のクリスマスツリーとして、

ちょっとワクワクする時間と、

歴史を思い考える時間を作ってくれました。

富山県氷見市の方々との交流もありました。

 

そして、本来の姿、

材木になるための準備に入りました。

 

 

私も専門家ではありませんが、

 

間伐材などの、生木が木材になるためには、

自然乾燥や、人工乾燥などで、水分を無くす作業をしなければなりません。

 

生木は重量の150%の水分を含んでいると言われています。

その水分量を20%以下にしなければ、

材木として使用することが出来ません。

 

 

それは、

植物をドライフラワーにするときに縮むように、

野菜や果物をドライフルーツにする時に小さくなるように、

木も割れたり、ゆがんだり、変化があるからです。

 

あすなろの木は

木そのものが持つ精油成分

α―ピネンの森林浴のようなリラックス効果

ヒノキチオールなどが持つ、高い殺菌・防腐効果により、
昔より、神社仏閣等にも多く使われてきています。

 

 

それらの効果を生かす為にも、できれば自然乾燥で、時間をかけて、

しっかりと水分を出していく必要があります。

木の大きさにもよりますが、1年から3年、それ以上かかると言われています。

 

そうやって、丁寧に造られた木材は、

 

例えば、檜などは、

伐採されて乾燥してから樹齢の2割ほどの期間は強度が増していき、

徐々に新材のように戻ると言われています。

 

檜のはなしではありますが、

法隆寺、五重塔などは、樹齢2000年の木材を使っているため、

その倍4000年は持つともいわれています。

 

今1300年くらいでしょうか。

木材ってすごいですよね。

 

そんな木の特徴を生かして、

今回神戸に来てくれた

あすなろ(翌檜)の木も、

いつか、

生田神社の鳥居にも使われると聞いていますし、

 

他の部位も、

ちゃんとどこかで生かされていくに違いありません。

 

自分たちの時間軸で、

物事を考えるのを、

一旦、横に置いて、

木からの恩恵に感謝する時間になることを願います。

 

 

 

中日新聞のWEB記事です。

 

 

いろいろな場所で、個人的な意見でお話しさせて頂いていますが、

プロジェクトのメンバーではありません(苦笑
短期間での決定とオペレーションは、無理も感じました。

ただ、批判の対象になるだけでは切なく・・。

花屋としての、一個人の意見として読んでくださいませ。

 

 

 

今日も花とともに

ARNE&KAMOE

にしむらゆき子