マニラのタクシーは大変だ。
マニラのタクシーは大変だ。
たった3km行くのに1時間。距離メーターなので売り上げは150ペソ程度。しかしタクシーの採算分岐は1時間あたり300ペソ。この300ペソで10時間で3000ペソ 約6500円。その中から自動車提供者はバウンドリーという貸出料金を運転手から徴収する。車によって違うが約1400ペソ。運転手はガソリン代を約600ペソ払い、残りが自分の稼ぎ1000ペソとなるが、1日おきのシフトなので、半分の500ペソ が1日の収入となるが、それが1時間あたり200ペソでは、10時間以上の過労運転を強いられる。
最近ウーバやグラブを頼むと、表示価格が異常に高い。この健全運営の法則を使っているので5kmでも1時間半掛かるなら400ペソと表示されるが、これではウーバやグラブは庶民の足とは言えない。
ウーバ グラブを常時使っている人の月の使用料は20000ペソを越え、従業員2人の給与を交通費に使う事になる。自家用車所有で自分運転の場合、月額が約25000ペソだが、今度は駐車場が無い。駐車場に入るのに30分は掛かる。その為 早朝通勤が増え、今まで考えられない早朝からの交通渋滞。
しかし運転手付きの車の維持費は月額45000ペソとなり、10万円を越えるので難しい。
マニラで手広くタクシー業をされる日本人の社長と良く話すが、タクシーはお客の要望で何処へでも行く。故に戻って来るのに経費が掛かる。
では 出発場所へ又戻る事を前提に時間制にしたらどうかとか。1分5ペソの分単位のレンタカーはどうか。又は明日は解らないが、比較的混雑が少ないBGC域内のタクシーはどうかとかと話しているが、混雑による無駄を補えず、利用者には高額なものに成って行くが、基本のタクシーが交通渋滞での採算割れか、運転手の過労問題を解決する得策には成らない。