【レポート】凸と凹「マンスリーサポートプログラム」登録先限定の集合研修vol.10を開催しました
●日時:2022年5月18日(水)10:00~15:00
●場所:オンライン
凸と凹「マンスリーサポートプログラム」登録先向け集合研修の10回目を、オンラインで開催しました。
今回は新潟、東京、愛知、岐阜、大阪、福岡、熊本をつないで22名の方にご参加いただき、福岡県北九州市のNPO法人わくわーくさんにホスト役を務めていただきました。
第1部では、本プログラムアドバイザーの五井渕利明さん(認定NPO法人かものはしプロジェクト)に、「地域におけるコレクティブインパクトの実践」についてお話いただきました。
海外での展開がメインのかものはしプロジェクトが日本国内でも活動を行うことになった背景や、千葉県松戸市での活動を通した気づきや学び等を率直に共有してくださいました。
問題には「単純」「煩雑」「複雑」の3つがあり、複雑な問題に対応するためにコレクティブインパクトが必要であることや、コレクティブインパクト自体の考え方も日々変化して、1.0から進んで現在は3.0にアップデートされていること等、普段なかなか聴けないお話をたくさん伺うことができました。
午後からの第2部は、小橋祐子さん(わくわーく理事長)へのインタビューでした。
このインタビュー内容は後日、「登録先の志」として『凸と凹マガジン』で紹介させていただく予定です。
わくわーくは今年で立ち上げから13年目を迎える団体ですが、立ち上げメンバーが今も一緒に活動されており、みなさんの絆の深さが伝わってきました。
そして、最後の第3部はわくわーくの「仮想理事会」。
「ボランティアの力を上手に借りるには?」をテーマに、参加者全員がわくわーくの理事になったつもりで真剣に知恵を絞りました。
アドバイザーの五井渕さんからは、ボランティアには「プロジェクト型」と「コミュニティ型」の2つがあり、うまく機能するために必要なことがそれぞれ異なるというお話をいただきました。
NPO法人Chance For Allで60名を超える学生ボランティアの中心メンバーとして活動する飯村さんからも、日々どんなことを大切にしながらボランティアをコーディネートしているかをお話いただきました。
彼のお話には、他の参加者のみなさんも多くの気づきや学びがあったのではないかと思います。
参加者のみなさんから終了後のアンケートでいただいた「気づきや学び、感じたこと、印象に残ったこと」の一部をご紹介します。
●コレクティブインパクトとは、他団体と連携して取り組むことかと思っていましたが、肝の部分が共有できていれば、取り組む内容は違っていいという考えが新鮮でした。
●コレクティブインパクトの1.0から3.0への変化や協働について、これまで自分で解釈していた部分をわかりやすく説明していただき、とても参考になりました。特に3.0における考え方が今までの考え方と異なり、目からうろこでした。
●難しかったが、複雑な課題に対して目標を掲げるのではなく、コミュニティをつくることや多様な人の参画自体をめざすというお話にとても共感できた。また、3.0の立場を理解できない人にはとことんかみ合うことができないということもそう感じる。だからこそ、対話や参加が必要だと思った。
「凸と凹」登録先のみなさんには、今日の研修での学び等を活かして、地域を動かす存在になっていただくことを期待しています!