フィリピンで資金調達
日本人はフィリピンで資金調達はまずダメなので、日本での調達、日本からの出資となる。 昔 マネーの虎 という個人からの資金調達で一世を風靡した人物も多くいたが、今は90%は倒産、10%は事業縮小で1%もその後伸ばした人物は居ないし、出資した人々は泣かされているが、こうした出資は1個人からは多額ではなく、多くの人から2-300百万円を集めているので、泣き寝入りがほとんどである。
しかし私もフィリピン32年のビジネスで、極わずかな日本人から出資を受けたことがあるが、大部分はフィリピンの金融機関、銀行からの融資である。円に換算すると1億円位まではあった。フィリピンのその当時の借入利息は10%だったが、45年前、日本で私が21歳で最初に銀行から借りた金額の利子は10%だったので、別に気にはならなかった。それに他の飲食や物販と比べれば10%は良い。飲食店は造作の償却に最低3%から10%を置き、その上家賃と言うものが売上の10%だが、売れ無けれ20%にも及ぶ。これを金利と考えると、ではその総体の出資金の金利はと考えると、不動産は金利が払え無くなれば売れば良いと気楽だが、他の商売はそうもいかない。2000年には多くの建てかけビル一棟の売りが多かったが、高層ビルは低層と比べメンテ費用がかかる。特にこうした国の建築では。話は元に戻るが、その後一部銀行とも、途中で融資の違法性等の問題で裁判沙汰になり長期に裁判で戦ったが、結局その銀行の方が無くなって幕を閉じたが、昔は結構、腹が座った商売をしていた。(汗)
では何故、日本人がフィリピンで資金調達出来ないのか?
フィリピンの金融体系は35年前の日本と同じで、土地担保主義である。融資は土地評価の50%である。公式上はこうであるが、裏では評価の方法や、融資上限の緩和等で、これも日本の当時というか、金融機関はこれしか無い。そこで、銀行の支店長や監査役等に、多少のお心づけ費用が必要となる。
これは私が土地やマンションころがし、ゴルフ場他の債権をベースに拡大し、建物を建てて賃貸するという事であったので。不動産がベースであり金融機関との密接な関係があったからだが、これが他の商売なら、とんでもない事である。
だから一般日本人はフィリピンでは資金調達が出来ない。中国人に出してもらえない。仕方なく日本人から融資を受けるか、日本から金を持ってくることになる。
現在は全く商売をする気にはなれないが、情報として、現在土地が担保にあるとしてフィリピンの最優遇貸出金利は4.4%。しかし一般で一弦さんだと。未だに金利は10%である。自動車担保だと自分が利用できる事が条件で14%前後となっている。まあフィリピンの銀行はサラ金である。(爆)