【物 流】SGシステム 協調搬送ロボット導入に向けて実証実験を実施
SGシステムと佐川グローバルロジスティクス、NECの3社は、SGホールディングスグループの次世代型大規模物流センター「Xフロンティア」内の通販専用のプラットフォーム「EC Logi Tokyo」への協調搬送ロボット導入に向け、実証実験を行う。今回の実証実験は、NECの協調搬送ロボットを活用したソリューションによる入出荷作業の生産性向上を検証するもので、3社は本実証実験に基づき「EC Logi Tokyo」への本格導入を目指す。
物流業界を取り巻く環境は慢性的な人手不足が続く一方で、旺盛なEC需要に伴う荷物の増加や多様な荷姿への対応、物量の増減や新設備導入に伴う倉庫内スペースのレイアウト変更、深夜時間帯の作業員の確保などが喫緊の課題となっていることから、生産性の向上が求められている。
実証実験では同施設内に設定された約50メートルのルートを使用し、協調搬送ロボットを用いて20種類以上の大きさや形状の異なる荷物の搬送を行う。2台のロボットでユニットロード(カゴ車、平台車等の荷物搬送機器)を挟み込む形で搬送を行うことで、ユニットロードの大きさや形状にかかわらず、搬送時にロボットを固定する治具などが不要となり、作業員のサポートなしに自動搬送ができることから、この搬送方式の有用性を検証する。また実際の入出荷作業を想定し、作業員の事務作業などと連携した搬送を行うことで、本格導入時の生産性の向上を検証する。このソリューションでは倉庫に設置したカメラから得られる情報を集約し複数ロボットを一括して制御を行うため、搬送ルートの指定やレイアウト変更への対応などを容易に行うことを可能にする。
SGシステムと佐川グローバルロジスティクスは、これまで蓄積したノウハウを活用することによる生産性の向上に加え、今回の実証実験で得た知見を活かし、物流業界全体の課題解決を、NECは今回の実証で得られた知見を加え、今後も協調搬送ロボットのさらなるユーザーエクスペリエンス向上に取り組み、省人化・生産性の向上といった物流業界における課題解決ソリューションを社会に実装し貢献していく。
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