君の翳りに暮らす俺
2022.05.23 13:33
相変わらず1番上に積もるのは絶望ばかり
ゆっくりと一層一層、時間と退屈が重なっているはずなのに
眠れなくなるような夢に
たった1人のロウソクが
俺の1歩踏み出す勇気を止めてくれる
君の吐瀉物や排泄物や
独り言や嘆きや悩みや
無言と言葉が
俺にヒカリとアカリと手錠と苦しみをくれる
みじめったらしく生きる勇気をくれる
君を救える言葉は存在しないかもしれないが
君のテレパシーで俺は息をする
吸い込む空気に君の涙が混じる
それ以上絶望するな
もっと深く絶望してくれ
赤と青に点滅する信号が照らし続ける路地に
電信柱ごとにくくりつけられる花束に
君に掛かるかもしれない手錠に
君に掛かるかもしれない首吊りロープに
君が手にするかもしれない包丁に
君が覚悟する玄関口に
君が思い出す逼塞した過去に
君が思い付くひどい未来に
心が泥と煙と鼻くそみたいな日常に攫われそうになっても
君のローソクが流れるかぎり
きっと、俺は暮らしている
君の翳りへ
君の翳りへ
きみのかげりへ