20歳の国『ホテル』
20歳の国
『ホテル』【官能小説B】
作・演:石崎竜史
出演:石崎竜史/古木将也
始まってからすぐ胸の中が膨らんでいった。
気付いたら手が震えるほどになっていった。
嬉しくて、楽しくて。
物語というよりは、完全に私情からきたものだけど。笑)
コロナ禍になって人と会わなくなって。
それ以前から、年齢はイイオトナの歳になっていて。
人が変わるのは当然だし、きっと私も変わってる。
けれど、私の距離感はバグっているらしく。
昔会った人と、当時のように接してしまうし、それが久々なら嬉しさ倍増してしまうんだ。
それって、普通では引かれちゃうんですよね。
何故か冷たくされたと感じて勝手に悲しむことが増えていたけれど、「今と昔は違うよ…」と思う(思われる)のは当然なんだよ。
なのに私が私の中だけでしゅんとしてしまうのがどうかしてるのさ、そう思ってた。
だけど、目の前に現れた2人は、間違いなく2人だった。
そんなん当たり前やろ何をバカなことを笑
って自分でツッコミつつ。
今も続く20歳の国。
そんなに多く足を運べていないので、何様目線だと思われるかもしれないけれど、
頭の片隅に残っている“あの頃”が、今も存在してくれていたのが、とってもとっても嬉しかった。
2人が舞台上で笑い合ってるだけで泣けてきた←
姿が変わっても雰囲気が違っても、
相変わらず盛大に、徐々に拗らせ面が露出する毎に「コレコレコレ〜〜」と嬉し泣きしてた。
いや私も相当拗らせてるのかもしれない…。
それでも、あの時間を胸いっぱいになりながら観られた自分は嫌いじゃない。
もちろん、内容が素敵だったのは大前提で。
変わらないより変わったと言われたいお年頃がずっと続いていくのかもしれないな。
変に変わったと思われないか恐くて、あの頃の私を記憶の中に留めて欲しいから会わない手段を選ぶ時もある。
同窓会に行けたのは、変わった自覚と自信があったからだもんね。めっちゃわかる。笑)
私は行けてないけれど。
物語の2人があの頃の青春を擦り合わせる作業は、回想と交わって大人の青春だった。
たまらなかったなぁ。
どこか変わらない存在が心を濡らしてくれました。
実際のホテルから中継(?)される公演回が楽しみ。
もっと覗き見してる雰囲気になるのだろうか。
あのホテルの一室で交わされる会話に、秘密感が増すのかしら。
昔はなかった新しい挑戦を、昔を思い出させながら。
私も歳をとったのかなぁ〜〜
寂しかったんだなぁ〜〜〜。