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赤坂青野「ラムレーズン大福」と「冷やしみたらし団子」| 東京・赤坂

2022.05.25 07:01

外国人にあんこは難しい、海外で甘い豆が理解されない。と聞きますが、外国人も色々。
 アメリカの起業家、iPhoneで知られるアップルの創業者「スティーブジョブズ」は、赤坂青野のあんこが好きで、特に紅白饅頭のような普通の饅頭を好まれたそう。ジョブズさんが月2回、1万2千円分の和菓子をカリフォルニアまでお取り寄せしていたのは、よく知られた話でもあります。 

その赤坂青野さんで、オススメしたい和菓子「ラムレーズン大福」

ラムレーズン大福は20歳になってから。と言いたい、大人の味。

一見、豆大福のようですが、それは豆ではなく大きめの干しブドウ。羽二重餅の柔らかい大福の中は、刻んだレーズンを含んだちょっとみずみずしさを感じる白あんで、ラム酒も香ります。

 

お酒が弱い人はちょっと酔ってしまうんじゃないか?と思う、オーセンティックバーのようなハンサムな味ですが・・・「ラムレーズン大福」は、季節の「変わり種大福」で、残念ながら、今はお休み中なのです。毎回、福山雅治さんのライブと同じぐらい待ち遠しい、魅惑の味です。


そして、夏の手土産にオススメなのは、こちらの「冷やしみたらし団子」


例えるなら、「冷やしぜんざい」のみたらしバージョンです。

冷やしても硬くならないお団子は、ツルッツルでポヨンっとした弾力、タピオカ粉を混ぜて、つくるそうです。


滑らかな、みたらし餡は、甘さと醤油の加減が絶妙で、総じて“ 爽やか!!

お店で店員さんに「よーく、よーく冷やして食べてくださいね」と、念をされましたが、確かにこの爽やかさはよく冷やした賜物です。
”私は、みたらし団子が少々苦手で、進んで買うことはないのですが、前にいたビジネスマンが手土産用に10個、20個と、まとめて買う姿につられて購入してみたのですが、夏の手土産に喜ばれる美味しさです。


【赤坂青野】創業1866年

元々、明治維新のころ、神田明神の横で飴や羊羹など扱う餅菓子問屋を営まれてましたが、五反田へ店を移し、現在の前身、餅菓子屋「青野」が誕生します。

その後、赤坂が商店街として発展するのを機に、1899年、現在の本店がある赤坂7丁目へ移転され「赤坂青野」を創業され、今年で123年になる東京の老舗です。

当時の赤坂は、財界や官僚の邸宅が立ち並び、勝手口から注文を伺う、御用聞きをされていたそうです。 戦時中も営業を続け、空襲で付近が全焼しても、菓子の製造器具を、土蔵で保管していたことで 被災をまぬがれ、砂糖不足には、飴屋時代の経験で材料を工夫し、苦しい時代を乗り越えました。
 NHKの朝ドラ「カムカムエブリバディ」でも、空襲で焼けた街でおはぎや、イモ飴を売るシーンがあり、胸が詰まる思いになりました。

また、2020年に日本テレビ放送された、浜辺美波さんと、横浜流星さん主演のドラマ「私たち、どうかしてる」の和菓子監修は、赤坂青野さんが行っています。

お店は、本店を含め赤坂に4店舗あります。
私はいつも、「赤坂見附店」を利用しています。 東京メトロ赤坂見附駅の横にある小さな路面店ですが、老舗の和菓子屋さんながら、膝を曲げて目線を合わせてくれる様な、まるで町内会の人のような距離感で接してくださるのです。

私は毎年、赤坂見附にある豊川稲荷にご祈祷へ行くのですが、帰り道お店に寄ると袋を観て「豊川さん行ってこられたのですね、祈祷帰りの方よくいらっしゃるんですよ」と、話しかけてくれたり、 午後は混んでいることも多いですが、ちょっと恐縮しながら和菓子のことを訪ねても、丁寧に答えてくださる、和菓子屋さんへ行く楽しさを教えてくれる、お店です。

◎WEBサイト: https://akasaka-aono.com/