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一宮市グリーフケアakari

植物のちから。

2022.05.25 13:04


夫を亡くしてから、植物を育てる事も多くなりました。

大切な人との別れで、今までは色がついていた景色が一変して

目に見えるすべてが色を失くしたようにみえる。

楽しみもなければ、希望もない。

出来れば誰とも話したくないし、会いたくない。

そんな毎日を数年間送り続けた頃、

お花を育てたり見たりすることも、素の自分でいられる

大切な時間となりました。

私は、植物が育つ経過を眺めていくうちに、生きる力をもらえるような

気持ちになりました。

人間にしたら、芽が出て、つぼみが出来て、花が咲く。

この一連の経過は一瞬の出来事ですが、

植物にしてみたら、その植物自体の一生をかけて全力で

生きようとしているんだろうな。なんて考えたり。

何も言わず、ただまっすぐに伸びようとしている。

その姿がまぶしすぎて、まだ今は辛い。

と思う事もありました。

それでも、植物からは本当に様々な事を教わっているような気がします。

写真はお庭の秋色紫陽花です。

お気に入りの場所で購入しましたが最初の2年間は

全く花が咲きませんでした。

「もう花が咲かなくても、枯れなきゃいいや。」

って思った年に、初めて1輪咲いてくれました。

きっと、自身がぴったり合う時期を選んで伸びてきたのかな?

なんて思ったりしています。

今は無理だ。って想う時は動かずジッとすればいい。

そのうちに、そろそろ動いてみようかな・・。

って想う時がくるかも知れない。

慌てない。慌てない。

皆さんと共に。ゆっくりと。