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ビブラートってどうやって掛けるんですか?

2015.09.08 14:30



…と素人さんに聞かれることがある。意外とよくある質問で。


正直思う。

 オレが歌人だからって、そんな難しい事聞かんとぃてーっΣ(゚д゚;)

だって、意識してビブラート掛けてないもん(°д°;) 意識して掛けないことはあるけど。宗教音楽系とか、ロングトーンの時とか。


実は、自分は中2で既に声楽的発声ビブラートがほぼ出来ていた。それもある日、風邪をひいたままコーラスの練習していて(当時アルト or メゾ)、ひょこっと声が裏返った拍子に「あれ? コレってもしかして、本物の歌の声の出し方??」と思い、そこからずっとその歌い方を自分で真似していたらいつの間にか歌えていた。同時にビブラートも掛かるようになって。
いきなり歌声、オバハンになりましたさ。以降、ビブラート掛けると意外と楽だという事に気付き、調子に乗って掛けていたら、今度は高校の混声合唱部がミサオンリーの希少な部で、ビブラートほぼ禁止状態。ひたすら non-vib. で歌う練習をさせられた(まぁそうでなくても合唱ではビブラートは掛けちゃイカンのだが)。

弱小合唱部で人数が少ないもんだから、ソプラノに居ながらたまにメゾに混じって一緒に歌ったり、 tutti(みんなで歌う箇所)の直後に solo 歌ってまたすぐそのまま tutti に混じったりと、スイッチヒッターみたいなことをしていたので、掛けたり取ったりが結構自在に出来るようになった。
小手先が器用だったというか。

大学入ったら入ったで、今度は完全にソロの世界だもんだから、初めてのレッスンで師匠に「???」な顔をされ。

  「君、ビブラート掛からないの??」
  「掛けようと思えば掛けられないことはないですけど、コーラスのクセでつい……」
  「あぁ、そう言えば君、三国だったね……」<特異な学校で有名

かくしてわざわざビブラートを掛ける練習からしたもんである。



ところで、ビブラートには2種類あるってご存知だろうか?

①音圧ビブラート と ②音程ビブラート

①音圧系は少数派らしくちょっと解りにくいかも知れないが、音程はそのままに、息の流量を調節して作るビブラートらしい。大学時代、自分はこっちタイプだと師匠に指摘され、両方出来るようになっておけと言われ、トレモロの練習を応用して音程系のビブラートの練習した。

②音程系は佐藤しのぶさん(若い頃の歌い方)とかフィッシャー=ディスカゥとか…って言えば解る人は解るだろうか。極端な例で言うと、淡谷のりこ先生? 要は音程を上下させて音の揺れを作るタイプのビブラートで、振幅が小さければまだ良いんだが、酷くなるともうナニ歌ってるんだか判らなくなるような歌手がたまにいて、自分的には好きではない。

従って、ざっくりではあるが①音圧系は横隔膜で、②音程系は声帯筋で作るビブラート、という事になるか。


そもそもこんなんどうやって素人さんに説明せいと??Σ( ̄▽ ̄;)


自分も調子が悪かったり疲れたりすると下の支えがなくなって上がってきてしまって音程系になるんだが、ココ何年かは特に音程系が出てくること多いかなとちょっと反省しつつ、それよりもそもそもビブラート掛かりすぎか?? とそっちのほうが反省点だったりする。

それこそ下支えの問題である。ビブラート掛けない方が実は結構大変だったりしますねんで。


インナーマッスル、欲しいねぇ。
普段から、姿勢保持に体幹筋欲しいねぇ。