中3生の最終日。
西高を志望している生徒には、
逆行する形で基礎演習を行っています。
「君たちはものを難しく考えすぎだよ。
捻り出す力とか、読み切って突破する力は
優れているけど、根本的なところが
すっ飛んでいる。それは、見ただけで
それだと分かるくらいに、基本が充実しており、
即答できてしまうだけの力だ。
模試の解答傾向を見ても、正答率の高いものに
失点が多く、正答率が低いものに正答が多い。
君たちは、普通の人が当たり前に解けているものを
解けずに、解けないものを解けている。
しかし、それは褒められたことではないよ。
普通できることができないっていうのは
受験では通用しないし、むしろ基本的な理解が
疎かになっているということとイコールだからだ。
好きな勉強からする、対策したい勉強からする、では
もう頭打ちになってしまっているのは
結果からも明らかだ。もうやるべきは隙間を
埋める体系的で基礎的な学習だ。
難関受験はもうしばらく考えずに、
今用意している基礎問題を
一問も間違えない実力をつけなさい。
君たちには考える力が一定程度備わっているし、
今伸び悩む理由は全てそこにある。
そして、それをクリアすることによって、
一つ君たちは次元をあげることができるんだ。」
入試過去問の関数基礎。初回は何問もミスをしていました。
難しい問題はやはり解けていて、感覚的に
即答できるものを間違っていました。
しかし、3巡目の基礎演習では全問正答をし、
「それだよ。それが大切だ。」と
きっかけを与えるには十分でした。
理科社会も基礎演習が進んでいるようです。
短い時間の中でギリギリできる量で進めており、
年明けの進捗を楽しみにしています。
西高以外を受験する子も、理科社会数学について
徹底して基礎演習を冬の間に行いました。
理科社会数学共にしっかり基礎が出来上がってきて、
ノートは綺麗に丸、丸、丸。3周目、4周目に
突入している子もおります。
上級学校を目指す子にとっては、こんな基礎問題、と
隣で質問されたら即答していますが、
たまに「あれ?どうだっけ?」ということもあり、
その穴を完璧なまで埋め続けるこの勢いを
側で感じ続けてるようです。
それに、実際模試の点数が
伸びてきていることもあって、周囲の子達も
自分の学習を見直すようになりました。
出来るようになって自信がついてきたのか、
これまで漢字でほとんど書かなかったものも、
全部漢字で書けるようになってしまっていました。
どうせ全部正解するし、漢字で書けるように
なってみるかっていうくらいに変化したようです。
中3は、勝負の時まで2ヶ月ちょっとですね。
小6でいう10月半ばくらいの感覚なので、
まだたくさんできることがあると思っています。
いろんなテスト、いろんな模試、入試もありますが、
振り回されずに足りないことに目をやり、
集中的に倒していく視点を持ちながら、
残された時間を過ごしてほしいと思います。