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マヤ

『W旦那+(プラス)』第105話 三代目妄想劇場

2017.12.29 23:33

一瞬唇を外すと、臣が低い声で言った。




「はぁーっ…ずっとこんな風にしていたい…」




「お…み…誰か入ってきたら…ん…」




隆二が言い終わらないうちに、臣がまた唇を塞ぐ。




隆二「ん……」




(おみ…俺…どうにかなっちゃいそうだよ…)




外の通路で話し声がして、慌てて離れる隆二。




臣「……誰か…来た?」




隆二「う…ん」




隆二「痛っ…」




隆二の口に軽い痛みが走った。




臣「ん⁉︎どうかした?」




隆二「口の端っこ切ったみたい…」




臣はそれを聞いて、ハッと我に返った様になり、




臣「ごめん…調子にのりすぎた…」




見るからに狼狽している。




隆二「臣…気にしないでいい…」




隆二がそう言いかけると、臣はスッと顔を近づけ、隆二の口角にキスをした。




臣は隆二と額を合わせて目を閉じる。




隆二「…だ…大丈夫だから」





通路から聞こえた声が遠ざかっていく。




臣は隆二を抱き寄せた。




「おみ…」




隆二は少し戸惑いながらも、落ち着きを取り戻そうと、臣の腕の中で目を閉じた。







隆二の肩に顎を乗せ、臣は妖しく薄笑いを浮かべている…





End