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真言宗 光堯庵 (ひかりぎょうあん)

中秋の名月(十五夜) その2-1

2022.09.05 00:19

中秋の名月(十五夜)とは文字通り「中秋に見ることができる美しい月(満月)」のことを指します。中秋とは旧暦の8月15日を意味する言葉です。旧暦の季節では7月~9月の時期が秋に該当します。
 
そして8月15日は7月~9月期間のちょうど真ん中、つまり秋の中日なので「中秋」と呼ばれています。

(2022年は9月10日(土)が十五夜です)

 
ちなみに満月は1年間のうちに12回~13回ほど見ることができますが、中秋だけ特別扱いされるのは、旧暦の8月が1年の中で最も月が明るく美しいとされているからです。
 
その年最初の新月の日を1月1日と定め、次の新月が訪れる29日後もしくは30日後を新しい月(2月1日)とするのが旧暦の特徴です。そして新月から満月になるまでの日数は平均で約14日~15日後となるため、毎月15日頃が満月の日となります。
 
つまり旧暦の8月15日はその年の8回目の満月の日ということですね。こう考えると中秋の名月は規則的で簡単そうに思えますが、旧暦の日にちを新暦に変換するとまったくバラバラの日になります。
 
 
旧暦の8月15日といえば夏の作物の収穫もほとんど終わり、稲刈りをするまでの手の空く時期でした。そのため、この時期は稲の豊作を祈る祭りが行われており、これがお月見の始まりになったともいわれています。
 
一説によるとこの時期に行われていた祭りは稲の豊作祈願ではなく、芋類の収穫祭だったともされています。このようにお月見の由来に関しては、複数の説があるため、正確な起源というのはわかっていません。

(その2へ続きます)