機械好きになった理由

私が機械好きになったのは、父の影響がかなり大きい。

父は生前、鉄工所を営んでいて、機械好きでクルマ好き。物心ついた時には、私の身の周りは、自動車カタログや工具で溢れていたことが機械好きになった理由と推測します。

それも困ったことに、シンプルで機能的なスタンダードな下位グレードを好む傾向があるというところも受け継いじゃったようです。例えば、アルミホイールよりフリスビーのようなキャップの付いたスチールホイールを、砲弾型ミラー（←こんなの知ってるのは同年代のおじさんより上の世代かな？）より平らなミラーがいいと思うところなど….

そんな私に大きな影響を与えた数々のクルマを紹介していきます。（これってブログになるのかな？）

PORSCHE 912

私が幼稚園の頃（昭和４０年代前半）東京に住んでいる父の友人が所有していたもの、色はシルバーで５速マニュアルでした。当時、私の住む田舎では、外車そのものも少なく、ドイツ製のそれが放つオーラは相当なものだったと記憶しています。幼心に、エクゾーストパイプが国産車と比べて太いと思ったことや、幼稚園へ送ってもらった時に降車する際、左ハンドルのため、右ドアからクルマが往来する側へ降りるのがとても怖かったことを今でもはっきり覚えています。

家族と上京した際、東京駅に912とコロナハードトップ1600S（T50）で迎えに来てもらった時など、912のリアシートに座るのが狭く、乗り心地も良くないのでコロナのリアシートに座りたがったものです。

当時、ポルシェはカエルのように思えて、その友人が他に所有していたマーキュリー・クーガーの方がクーラーも良く効いてよっぽどカッコよく感じてましたね。４、５歳の頃はマスタングやコルベット・スティングレーなどのアメ車の方がスタイリッシュに思ってたんでしょうね。

でも、そのカエルが子どもだった私にどれほど強烈なインパクトを与えたことか....

あとから父から聞いた話ですが、スカイラインGT-B（S54B）など当時の国産高性能車がよく煽ってきたそうですが、純粋なスポーツカーだった912の相手ではなかったようです。

この PORSCHE 912と次にご紹介するトラックが、クルマ好き・機械好きとなった私に最も影響を与えたクルマだと確信しています。