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ながさわらむの酔いどれ天使になる前に

灯台、崖、舟と壁

2022.05.28 12:38

光源が靄の中で冷たく静かに息を引き取る気がする


オレンジや白や緑や燃えるような赤や


燃え尽きたような真っ白だったはずの灯台の火が



雨戸を降ろして鍵を締切った部屋のように


全ての電源を引っこ抜いた部屋のように


テレパシーも電波も届かない棺を作り上げている


舟の中で後方から迫る動き続ける壁に怯えている


俺も君も同じはずだが君と腐乱死体は気にも止めない


もしも、丘の上に、たどり着き


時々幸せに思ったり、時々夢を見れるなら


俺も腐乱死体になるべきだろうか。


蜃気楼と笑う水平線


鏡の国のアルビオン


ハンモックで見た夢は揺りかごのデジャブ


淀んでいる既視感


押し寄せる壁が淵を突き抜けて宙に産まれる瞬間に


夏は終わる


俺も腐った匂いのする卵になる。