鍵のない夢を見る
自分の感情が鍵を失くしてしまう
辻村深月「鍵のない夢を見る」
どんなだったっけ?と
小説を読み返した。
それにしてもFire TV Stick快適~!
子供がいるとなかなか
字幕を見てじっくりは難しいから
家事をしながら見られる
邦画やドラマを選んでいる。
小説読んだ!って作品も結構あって
今後も見たい作品がいっぱい!!!
「鍵のない夢を見る」は、
どれも女性が主人公の5つの短編集。
ドラマは原作にかなり忠実!
面白かった~。
5つ全てが、痛いところグリグリ
ついてくる作品で、自分自身の
正義感
自意識過剰
愛されたい願望
自己愛
完璧主義
によって
5つの作品の主人公は
狭いところから
出られなくなってしまう。
それどころか
思考が狭いことで
犯罪にまで。。。
「仁志野町の泥棒」では、
田舎町で暮らす中での
正義感の持ち方について
考えさせられる。
主人公の暮らす小さな町に
信じがたい家庭の事情で
転校を繰り返してた
友人がやってきて、
その家族や周りの大人の
受け入れがたい行動に触れて
驚いたり失望したりした
小学校高学年の時の
記憶を回想していく。
小学生だった主人公は
少しだけ大人のルールを
理解しつつも
純粋な子供の心と葛藤する。
大人が悪いことをしたり
嘘をつくことにはじめて
直面したときの
心模様の描き方が凄くリアルで
胸が苦しくなる。
自分はいつ、大人が正しいだけ
じゃないことに
気づいたんだっけ?
少しずつ感じて
いったんだっけな。
確かに友人の家庭の事情って
大人になった今だから
理解できたりする。
自分はどんな大人でいれば
娘や娘の周りの子供たちを
がっかりさせずに
いられるだろう。
失望されても迷っている姿を
見せていくべきなのか。
「仁志野町の泥棒」で
大人たちは、
田舎町で生きていくための
対応をするんだけど
どこに住んでいても
キレイごとだけじゃ
やっていけないことは
あるはずで、親として
自分だったらどうするか、
答えは読み終わっても
見つからない。
「君本家の誘拐」には、
完璧主義によって
事件を起こしてしまう主人公
が登場する。
主人公は
赤ちゃんを育てるために
睡眠もままならない日々の中、
近所のショッピングモールで
買い物している、
そんな中、ふと気づくと
ついさっきまでそばに
あったはずのベビーカーがない!
ってところから物語がスタートする。
親としては考えたくもない
シチュエーション。
どうしてこんなこと
になったのか。。。
主人公が完璧主義で
プライドが高くて
理想通りに人生を
コントロールしたい性格で
周りにSOSを発信できなくて
育児をより大変にしてしまって
追い詰められてしまった
と思われる。
私は完璧主義とは
程遠いけど
主人公の子育てで
睡眠不足になって
視野が狭くなっていく
様子を見ていたら、
自分もこんなことになっても
おかしくなかったかも!!!
と思えてきた。
睡眠不足は辛い~
夜中起きて授乳しての
眠すぎて泣いたな~
「鍵のない夢を見る」は、
この他の3作品も含めて
人って自分の感情によって
小さなところに
閉じ込められてしまってる
ものだと感じさせられる短編集。
かわいがる余裕を手に入れた?!
遅ればせながら出産報告
そんなこんなで
色々考えさせられる
ドラマを見ている私の横で
今赤ちゃんが寝ている。
昨年、無事出産をしたと
思ったら上の子が
インフルエンザになったり
色々あって、
なんだか出産について
書くタイミングを
逸してしまった。
2人目も娘。
生まれてきた時の顔が長女と
ほとんど同じで
びっくりさせてくれた。
長女のときは、未知なる育児に
戸惑いすぎて
毎日緊張状態だったのに対し
次女のことは手放しで可愛がる
余裕がある。
赤ちゃんってかわいいものだ。
空から母親のキャパの小ささや
睡眠不足が苦手なことを
確認してから
生まれてきたのでは?と思うほど、
寝るのが上手な赤ちゃんで、
赤ちゃんが起きたら授乳する
スケジュールで生活していたら
10日健診で体重の増加が足りないと
指摘されてしまったほど。
起こして飲ませなきゃいけないほど
寝る赤ちゃんがいるなんて
考えもしなかった!!!
(現在、体重は標準レベルに改善)
眠れずに苦しい授乳、
寝かしつけを経験させてくれた
長女は、今朝、
赤ちゃんの枕元に
おもちゃのミルクを
置いておいてくれていた。
大きくなったなぁ。
大変だったのも今では
愛しい日々。
苦しい時間が過ぎ去るのを
待つのではなく
今しかない貴重なものだと
感じながら娘たちと
過ごしていきたい。
・・・って言うのも
今眠れているから
思えるのかもしれないけど。