前回の勉強会での触診の技術
今回は前回の勉強会のダイジェストを書いてみたいと思います。
まあ、簡単に言えば勉強会の宣伝ビデオですね。(^^;
私の触診は非常に早く、一瞬で終わってしまいます。
とにかく時間をかけません。
触診の技術を向上させるためには術者の神経が敏感でなければなりません。
敏感になる一番簡単な方法は時間をかけない訓練です。
時間をかけないことによって術者の神経を簡単に研ぎ澄ますことができるようになります。
そしてより鮮明な診断が可能となってきます。
もちろんその診断と現象が一致していなければなりませんよ。
この動画でも背中を一瞬触れただけで胃腸障害がある可能性を診断しています。
それだけでなく胸椎下部の回旋運動の可動域制限を指摘し、左右どちらに制限があり、それが全身にどう影響しているかを明確にしています。
左足の股関節屈曲障害も指摘しています。
身体の構造を理解し、想像力を膨らませることで身体の状態を把握できます。
これが経絡とどのように関係しているのかを次回ではあきらかにしていきたいと思います。
経絡の存在をあきらかにできないと東洋医学をやっているということにはなりません。
基礎を正しく理解することは全ての応用になります。
もちろん圧痛によっても左右で違いがあるのを確認しています。
これら全てが一致していることで触診の結果が正しいということがわかります。
診断と現象が一致している答えを導き出す訓練をすることによって診断のスピードと正確性が格段にあがります。
まずは基礎的な練習としてこれができるかどうかが鍼灸治療の基本中の基本です。
触るのは1秒です。
そこから想像力を働かせ、患者さんの状態を把握し、問診につなげていきます。
最初は主訴の大まかな問診のみです。
触診することによって患者さんの状態をより深く把握し再度問診をします。
こういうやりとりを繰り返すことで病態を把握していくわけです。
覚える技術ではなく、体感する技術です。
頭でわかるのではなく感じる技術です。
感じた後に考察し、予測することで実証できる技術です。
いわば主観を使った科学的手法による治療です。
なので基本は手ほどきです。
動画を見ているだけでは決して伝わらない真実が手ほどきを受けることでわかるようになってきます。
見て感じるという勉強会です。
治療家なら絶対に知っておくべき方法ですし、繰り返し手ほどきを受けることでより一層精度があがってきます。
興味のある方は是非ご参加下さい。
勉強会の詳細はこちらをご覧になって下さい。