OSAKA Pencil -tugumi-
こんにちは。
最近は、暑い日が続いてぐったりしそうです。
真夏のように熱気があるわけではないのですが、太陽の下は暑いのでつい木陰に入ってしまいます。木陰は涼しいですよね。生い茂る葉っぱが自然の傘となって心地いい場所を創り出してくれます。…ということで、本日は木陰つながりで木にまつわるストーリーをお話しいたします。
弊社でパッケージデザインを手がけたOSAKA Pencilのご紹介です。
【 OSAKA Pencil -tugumi- 】
平成30年の台風21号の影響で大きな被害を受けた大阪北部の森。倒木はひび割れなどの可能性があるため建築用木材としては使えず、チップやパルプ用に処理されていました。その中でも木材にできそうな丸太を集めて作ったのが「OSAKA Pencil」です。鉛筆という手に取ってもらいやすい形にすることで都市に届け、山のこと、木のこと、そこで営む人々のことを知ってもらえればという想いを込められています。
パッケージデザインと印刷についての解説
弊社のデザイナーに話を聞いたので代理で解説させていただきます。
まずは形状について。OSAKA Pencilは木の香りがふわりと漂う鉛筆です。実際に鉛筆を削ってみると新築のおうちのような爽やかな木の香りがします。その香りを楽しんでいただくために、試験管をイメージした筒形のパッケージにしたそうです。学生の頃に、理科の実験で薬品の匂いを嗅いだりする時の感覚を思い出しますね。蓋はコルクで作っていて再現性も高いです。
印刷について。弊社の大型の活版印刷機(ハイデルベルクのKSB)を使用しています。紙管に貼り付けると圧が少し戻ってしまいますが、印刷圧自体は強めにかけています。活版独特のインキ溜まりを感じる文字やイラスト部分の味のあるカスレは、作り手の温かみを伝える役割を担っています。風合いのあるハーフエアの紙を選ぶことで、手触りも良く品がある仕上がりになっています。
この鉛筆には、倒木した木をなにか新しい形で活用したい、そして山の現状を多くの人に伝えたいというコンセプトで作られているので、私たちの「おみく字」に通ずるところがあります。先日Twitterでご紹介したときは普段より多くの反応をいただいたので、環境に対する意識やコンセプトの共感などで人々の心に刺さる良い商品だと思います。
そこで、6月4日(土)に開催されるNANIWA PEN SHOWで私たちが少し販売してみようと思っています。もちろんTHE LETTER PRESSの商品もお持ちいたしますが、OSAKA Pencilを知ってもらえる良い機会になればと思っておりますので、ご興味のある方はぜひお越しくださいませ。
NANIWA PEN SHOW
開催場所:大阪市中央公会堂
開催期間:6月4日(土) 11:00~19:00 ※最終入場18時
入場無料・整理券配布あり
当日の整理券の詳細等はTwitterまたはInstagramをご確認ください。
ネットでのご購入はこちらからどうぞ