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じゅて~む

じゅて~む エッセイ編 第95夜

2022.04.02 16:42












【あらすじ】



N県新潟市やN県長野市でコント活動をする集団の、コント台本を担当している江尻晴子が、架空の男性・達太としてエッセイ連載にチャレンジ。



そして、達太の外見は、40歳にして徳川家康公にそっくりであった・・・。



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んで。



俺は小顔サロンに入店するんだっけ。



前回の続きだ、ついてこい、俺すらついてこれていないが、ついてこい。





確か前回、デート中に行列のラーメン店を発見、



昼飯を食った直後だが「君」に「並ぶ?並ばない?」「他の店にしようか。」と余裕をかまし、



「君」から「並ばないし他も食べない昼ごはんは食べたでしょう」みたいな事を言われ、男としてのプライドをズタズタにされ、



こんな世界もう見たくないと白目で歩いて、小顔サロンの看板にぶつかり、



小顔サロンに入店する予定になっているのだ。





俺と小顔。縁が無いと思っていたが。



俺は達太。牛丼やカツ丼や薔薇の花を愛している。



そこそこモテる。だがウリは小顔ではない。



似ている有名人は高木ブー氏。徳川家康。実物にお会いしたことはないが小顔ではないだろう。



小顔の徳川家康には天下は取れない。着物も似合わないだろう。



おい、今、俺の浴衣姿を想像した読者がいたろう、見逃さないぞ俺は。



やめておけ、白無垢姿も、俺で満たすのはやめておけ。ギリ十二ひとえは想像しても大丈夫だ。むしろ好きなだけどうぞだ。




似ている有名人の話だったな。すまない、



ちなみに、俺と誕生日を同じくする有名人は、吉田拓郎。



代表曲は「結婚しようよ」



それに鳥山明も同じく。代表作はドラゴンボール。



ドラゴンボールいいじゃないか、小顔の人物ばかりだ。ベジータ様は違うかもしれないが。やっと俺と小顔の接点ができたわけだ。



そして、なんと、もう一人俺と同じ誕生日の有名人が。



なんと、坂東英二。




そんな俺、達太、



「僕は音楽家のバッハに似ています」と、電話先の相手には告げることにしている。



なに、まだ電話の段階だ。



見積りで十分。



実際はバッハより頬に肉がついているし、クラシックを聴くと「この人達だって昼飯はカツ丼だったんだよなあ」と必ず思ってしまうほど、音楽に疎い。





さあ、電話だ、サロンの看板に予約制と書いてあるからだ。



定食屋でいうところのレストランの位置づけというわけか。



「もしもし。小顔サロンですか。



予約を1件頼もうか。



ああ。男性だよ。



声でわかるだろう?



今のところ、音楽家のバッハに似ている。代表曲はG線上のアリア。



お顔の悩み?



は無いな。意外かもしれないが、一切外見には困っていない。顔はもちろん困っていない。



ああ。もう店の前だ。



名前は宮村達太。」





小顔の施術が始まって俺は驚いた。



俺が小顔になる夢を見たのだ。



夢の中で俺は、なんと小顔で、子猫に囲まれ、なんと、自分のカツカレーを子猫らに分け与えていたのだ。



「待て。お前はさっき舐めたろう。後ろのお前、プルプル震えてないで来なさい」



現実の俺では絶対にありえない光景。



俺は好きな女にも一口も分け与えない。



「一口交換しよう?」



と言われたら、ササっとすべて平らげ、



「いいよ。けれど俺のはもう残ってないぜ、それでもいいのかな。悪いね。」



と言って、心の中でじゅて~むと唱え、女のオムライスの3分の1を頂く。メンチカツだったら一個丸ごと頂く。じゅて~む。



そんな俺が、子猫にカレーを。



そして、夢の中の小顔の俺はカツカレーのカツも、ゆっくり噛んで食べていた・・・。





「宮村さん、終了しました。ゆっくり起き上がってください。」





声をかけられ、俺は驚いた。



終了。



なにが? 焼き肉食べ放題が? 



あ、夢が、終了。





「鏡をご覧になって下さい。」





鏡を見て俺は驚いた。



俺に、えくぼが、できていた。



顔は大きいままだった。





えくぼができた俺に担当女性が話しかける、



「気分はどうですか。」



「腹が減りました。」



「そうですか。」



「そうだ、えくぼを復活させてくれたお礼に、今から飯でもどうですか。」



「仕事中ですので。」



「では申し訳ないが俺一人で食ってきます。」





フラれてしまった。



先日観た芝居で学んだ教訓を、俺は全然活かせてないじゃないか。



その芝居には、「大木君」なる若者が登場。



男らしく、心臓に毛が生えている精神の持ち主で、結果、心臓の毛が脇から伸びて腰のあたりまで垂れている。



心臓から生えている証拠に左の脇からの毛の方が、長い。



そんな役、誰にでもできるのか。



否。嫌。



だがその芝居で演じた役者、ジェントルと失礼を兼ね備え、そんな矛盾だらけの状態で、大木君として縦横無尽に舞台上で騒いでいた。



そして大木君は、去り際に仕事中の女上司に「暇?」と声をかける。



俺は、おおここからはラブロマンスの展開か、、と冷静。



ところが女上司。「仕事です」と断った。



俺は驚いた。大どんでん返しだ!



俺は、驚き、学んだ。



仕事中の人を誘うと、フラれる。





じゃあ、唯一、俺が女性と接する機会、定食屋や牛丼チェーン店、総菜売り場の揚げ物コーナーでは、



誘ってもフラれるというわけだ。




せっかく、第95夜にして、えくぼというチャームポイントができたのに。





だが俺は自分が傷付いてもいい、



日曜休みの貴方にも、仕事中の貴方にもフラれる覚悟で、



じゅて~む





お詫び



一部、先日の達太出演の芝居をご覧の方へのサービス箇所が、今回もありました。





お詫びのクイズ



達太が嘘をついている箇所があります



ヒント、21行目