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じゅて~む

じゅて~む エッセイ編 第85夜 「イタリアンダイエット③」

2021.08.09 01:07












【あらすじ】



N県新潟市やN県長野市でコント活動をする集団の、コント台本を担当している江尻晴子が、架空の男性・達太としてエッセイ連載にチャレンジ。



そして、達太の外見は、40歳にして高木ブー氏にそっくりであった・・・。



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俺は達太。40歳。



イタリア滞在中に40を迎えた。





なぜイタリアに?



ダイエットのためだ。



ペラペラだが具が乗っているダイエット食のピザの本場だからだ。





俺はまだ40歳というのに、高木ブーそっくりで、体内年齢は68歳だ。



だから、一応、ダイエットをしてみようというわけ。



そして、体内年齢68歳が恋をしてはならない・・・なんて決まりはないだろう?



体内が老人だって恋したいんだ。





イタリアにいれば、それは当然、俺はイタリア美女と恋に落ちてしまう。





「ボーノ、ボーノ」





俺は連呼しながらピザを食べる。



そんな俺を見て、クスクス笑っている女2人。





見逃してはいない。



だが気付いていないフリ。





俺はピザをおかずに、ライスを食べている。定食スタイルだ。もの珍しいのだろう。東洋の男の定食スタイル。





「もし。よろしければライスをプレゼントしましょう、か?」





「は?



 何言ってるの?ピザに、ライス?」





「冒険は、嫌い?」





女の視線に気付いていないフリなど、できるはずがないのだ。



店は狭い。



俺はつい、女2人に話しかけてしまった。



イタリアの風が俺にそうさせた。





俺は女2人のテーブルに、自分のライスを置く。





「ちょ、何するのよ!



 坊主頭の太っちょの東洋人!」





「エクスキューズ、ミ。



 このライス、一口頂くね。」





俺は、自分のライスを、勝手に彼女らのテーブルに置き、



そのライスを追いかけ、ごく自然に彼女らのテーブルに、つく。





そして、言いそびれていたが、俺は今、坊主頭だ。



イタリア男の色気を出そうと、額の生え際を後退させようと、毛をむしったが上手にいかず、赤く腫れ、



マルシェ内にある、朝7時からやっていそうな床屋に、10時に駆け込み、坊主にしてもらったのだ。





「あんたのライスでしょ、勝手にすれば?」





「ああ、じゃあ、さらにもう一口、頂くね。」





「・・・・。なんなのよ。」





俺は女2人の見守る中、ピザとライスを定食をかきこむように食べる。





「ごちそうさまでし、た!」





女2人の見守る中、俺はピザ定食を終える。



そしてエレガントに口元を拭いながら、ここからが本題。





「ねえ。



 君たち、一人?



 良かったら俺を、旨いピザを食わせる店に案内してくれないかな。」





「え。いつ?」





「もちろん、これから。」




「あたしたち、一人じゃないわ。」





しまった。



イタリアの風に見守られて、いつもは2人の女を同時に誘うなんてしない俺が、2人の女を同時に誘ってしまった。



女たちはカンカンだ。





「ねえ。ピザ、今食べてたよね。



 なんで、またピザの店、案内しなきゃいけないわけ?



からかってるの?」





面倒だ。



説明が面倒だ。



食い足りないからに決まっているだろう。



恋愛は、だから面倒だ。



イタリアの風、恐るべし。



はやくも三角関係に巻き込まれている。





恋愛小説のようになってきたな。





「ねえ、聞いてるの、



 ピザの食べ方、わかってないよね!」





じゅて~むに相応しい。



なんて色っぽい雰囲気なんだ。





「おい、そこのお前!



 あたしらこれからドルチェ食べるの!勝手に会計しないで!」





色っぽい展開だ。



ドルチェ?



勝手にしろ、色っぽいには違いない。





「うちら、まだここ居るから、



 次もピザ定楽しんでね!」





なんて少女漫画のようなんだ。



さすがの俺も、照れる。





じゅ、じゅ、じゅて~む



意味は、自分で家で、調べろ、バカ