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じゅて~む

じゅて~む エッセイ編 第70夜 「達太こぶとりじいさんと寝食を共に①」

2021.04.11 01:22












 




【あらすじ】



N県新潟市やN県長野市でコント活動をする集団の、コント台本を担当している江尻晴子が、架空の男性・達太としてエッセイ連載にチャレンジ。



タイトルの「じゅて~む」は愛しているという意味だが、架空の男性・達太が主人公の小説「じゅて~む」からの引用でもある。



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俺の名は達太。



39歳の、ごくごく普通の会社員だ。



体内年齢は68歳だ。



高血圧で血管がボロボロであり、階段を上るとハアハアいうだけではなく、階段に腹が立つ。



だが頭はキレる。



自分で言うのもなんだが、68歳とは思えない。



冷静沈着だがユーモアもあり、ロマンチックでもある。



シャイだがな。





食欲年齢は17歳だ。



野球部なみに食える。



野球部の連中ときたら、建設現場の35歳の働き盛りなみに食うだろう?



あいつらバケモンさ。甲子園を目指す、バケモンだ。



応援している。俺は全部の学校を、応援している。春も夏も。全部の学校の勝利を祈っている。



俺も、同じ穴のムジナだからな。



生姜焼き定食は大盛。



牛丼はおやつだ。



だが、麻婆麺は普通盛りだ。しかもライスは小。



そんな一面も、ある。





そして外見は、アーティストの高木ブー似だ。(自己紹介の続きだ、ついてこい。)



長谷川京子にも、根本的には似ている。



彼女が男で、食欲旺盛で、一日中椅子に座って出前を注文していたら、俺に似ていると思う。





そんな俺も、心だけは5歳のままでありたいと、常々思っている。



たとえ仕事に支障をきたしても、心だけは、5歳のままで。



小学校にあがる前の、汚れない俺でありたいのだ。





心を5歳に保つには。



日本の昔話に触れてみようじゃないか。



5歳児には日本昔話だ。



小学校に通う、お兄さんお姉さんを羨ましく思いながら、5歳児は絵本を開く。



小学校に通えないならば、絵本を教科書にして学ぼうじゃないかと。





俺は、それを真似るとするか。5歳児であるために。





そして俺は、なんとも魅力的な日本昔話に出会ってしまう。





「こぶとりじいさん」





ちょっと待て。



ちょっと待て!



何を食った!?



落ち着け、何を食った??



あの貧乏な香りのする時代に、小太り。何を食ったらそうなる。俺もそれを食いたい。



年代はよくわからないが、日本昔話には全体的に貧乏な香りが纏わりつく。



イイ女に薔薇の香りが纏わりつくように。





そんな貧乏時代に、小太り。



俺はそそられる。



何を食っているんだ。



相当だぞ。



俺も、こぶとりじいさんと寝食を共にしたい。





俺は、こぶとりじいさんの世界へ。





「こんにちは。



 頬がとても膨らんでおられますね。



 何を召し上げっておられるのです     か???」





「これは、こぶです。」





「こぶ?



 口にたらふくの何かを含んでいるのでしょう。



またまた、ご謙遜なさらず。



イノシシ揚げですか。



クマ焼き丼ですか。



まさか麻婆麺。」




そこへ、鬼が6人、やってきた。



俺は老人をササっとかばい、木の陰へ隠れる。



腹がはみ出て見えるが、良しとしよう。



例えば木から顔がはみ出ていたら



「あ、人間がいる!」となるが、



腹がはみ出ていてみろ。



「あれは何だろう。」となる。





しかも俺は達太39歳、昭和56年生まれ、1981年生まれ。



もちろん、Tシャツ姿で、日本昔話のこぶとりじいさんにお邪魔している。





本日はユニクロが販売している、アンディウォーフォルのバナナが、どどんとプリントされているTシャツを着ている。



俺はシルクスクリーンが好きなんだ。



意外がれよ?



タツキストの皆さん、俺&アートを。





つまり、木からはみ出しているのは、巨大なバナナ。





鬼はバナナを知っているか・・・。



命運を分ける。



鬼がバナナを知っていたならば、



「き、き、木から巨大バナナ、あり得ない光景、恐ろしやぁぁ」



となり、逃げかえり、



老人のこぶは、そのまんま。





鬼がバナナを知らなかった場合、



「何だアレは。



 お、2人の人間が隠れていたのか。



 おい。



 ほっぺにコブのある方。 



 何か踊ったら、コブを取ってあげるよ。」



 となり、老人はコブ取って欲しさに踊り、鬼は老人のコブをとってあげ、老人は大喜び。



隣で俺は「そんな年じゃないだろ、外見なんてどうでもいいだろ。人間中身だろうが。」と老人を軽蔑する・・・



というハッピーエンドが待っているのだが。





どう出る、鬼。



じゅて~む





俺が、しばらくエッセイを休んでいたため、それが3月上旬~4月上旬だったため、



俺をソメイヨシノの妖精だと、勘違いした読者も多いと聞く。



安心して欲しい。



俺の花は、薔薇だ。



引越し作業でパソコンが使えなかっただけで、俺は薔薇を愛するエッセイストだ。





しかし。



土日のエッセイ連発にお腹いっぱいとの声もある。



お腹いっぱいの何が悪いのか?



まったく意味がわからない。




だが。



これを機に日曜祝日のエッセイにしてみようか。



日祝といえば。焼き肉など食べる理由にする曜日だ。違うか?



試しに。エッセイの頻度を減らす。お腹いっぱいの何が悪いのかを検証するために。





じゅて~む