Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

じゅて~む

じゅて~む 童話エッセイ 第55夜 「達太、赤ずきんちゃんの兄に②」

2021.01.11 01:13







【あらすじ】

N県新潟市やN県長野市でコント活動をする集団の、コント台本を担当している江尻晴子(39歳)が、架空の男性・達太としてエッセイ連載にチャレンジ。

タイトルの「じゅて~む」は愛しているという意味だが、架空の男性・達太が主人公の小説「じゅて~む」からの引用でもある。

------------------------------------------------

まずは自己紹介から。

月~金は会社員として働いている。

土日はエッセイストだ。

祝日などあると、エッセイではなく小説や旅エッセイなど、続き物を発表したりしている。

しがない、高木ブー似の、39歳の、メタボリックエキスパート症候群の男だ。

この3連休。

童話の赤ずきんちゃんに、俺の入り込む余地があると気付き、

童話3連作を試みるも、

赤ずきんちゃん一家が、俺よりも食の常識の無い女系家族だと知り、俺の入り込む余地が、実は無いと知った。

病気で寝込む女の老人に、

ぶどう酒、チーズ、木いちごパイを差し入れるという。

ぶどう酒ってワインだろう。

子供たちはお酒を知らないから童話に納得しているが、大人は気付くべきだった。童話が輸入される時点で。

こんな話は読み聞かせるべきではない。

そこで俺は、

赤ずきんの女系一家を指導する方向へ、方向転換することにした。

まず、赤ずきんの年の離れた兄として登場。

赤ずきんのママは、赤ずきんちゃんに

「寄り道をしてはダメよ」

と告げる。

それに背き、オオカミにそそのかされ、花畑に寄り道したために、オオカミに時間を与えてしまい、おばあちゃんを食べられてしまうのだ。

俺はそこから正す。

母が、「寄り道をしてはダメよ」

いいや。

それは違う。

赤ずきんちゃんが腹を減らさずとも、同行する俺が、腹を空かす。

「いや。寄り道はする。無理だ。

おばあちゃんの家に行くなら、通り道にある旨いもの、スタミナのつくもの、揚げ物、を食べないと出掛ける意味合いがない。」

オオカミにそそのかされなくとも、寄る。食べる。

しかも俺は、寄ったレストランのすべてで、ポークソテーにナイフを入れながら尋ねる。

「オオカミって食ったことないけれど、美味しいですか。」

食う側、食われる側の逆転を、オオカミは恐れるだろう。

しかも、寄り道をしても俺は遅れない。

素早く食べればいいだけのこと。

俺はオオカミより先におばあちゃんの家に到着。

おばあちゃんは俺に、お前誰だ!?のようなことを言うだろう。

「孫の達太だ。忘れたのかい。赤ずきんちゃんの年の離れた兄だ。」

「さあ、ちょっとズレるんだ。 俺が横に寝る。

 窮屈だろうが、我慢だ。」

こうして俺は、おばあちゃんと並んでベッドに横たわることに成功。

もちろん、自作の赤ずきんを被って、ベッドにうずもれる。

あとはオオカミを待つのみ。

オオカミは俺を見て驚くだろう。

オオカミ「赤ずきんちゃん、もう着いたの? なんか腹、出てない?」

俺ずきん「ええ。着いたわよ。腹は出てるかもしれないわね。

道中、たくさん食べてきたからね・・・。」

オオカミ「赤ずきんちゃん、顔が3倍の大きさになってない?」

俺ずきん「なっているかもしれないわね。オオカミさん、私のこの腹や顔をキープするために、食べられてくれるわよね?じゅて~む?」

立場が完璧に逆転した。

オオカミは食うことばかりを考えていたが、俺の登場により食われる側になる。

おばあちゃんを俺は守った。

ところで、赤ずきんちゃんは今どこに。

はぐれたか・・・。


じゅて~む