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じゅて~む

じゅて~む 童話エッセイ編 第54夜 「達太、赤ずきんちゃんの兄に①」

2021.01.09 00:12












【あらすじ】



N県新潟市やN県長野市でコント活動をする集団の、コント台本を担当している江尻晴子(39歳)が、架空の男性・達太としてエッセイ連載にチャレンジ。



タイトルの「じゅて~む」は愛しているという意味だが、架空の男性・達太が主人公の小説「じゅて~む」からの引用でもある。



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まずは自己紹介から。



俺は達太、39歳のいたって平凡な会社員。



外見が高木ブーにそっくりな事を除いては。



高木ブーとほんじゃまかの石塚氏の間に生まれた男の子のようである事、意外は。





座右の銘は、「こんな俺も人間だもの」





一番好きな四文字熟語は「大盛無料」





一番好きな言葉は「弱肉強食」





一番好きな日本語は「焼肉定食」





一番好きな中国語は「餃子百個」「回鍋肉」「シェイシェイ」





いくつもの四文字熟語を愛しているように見えたかもしれない。



だが、そんなことは決してない。



そろそろ堅苦しい自己紹介は、終わりにしようか?



では、改めて。



俺の好きな童話は「赤ずきんちゃん」だ。





理由は、俺の入り込む余地があるからだ。



たくさん、達太が登場した方が良い場面がある。





まずはあらすじをざっと説明しよう。



今、ウェブで調べて、俺がわかりやすく噛み砕く。



比喩ではない。誠実に、片手にフランクフルトを準備し噛み砕きながら、あらすじを述べる。





赤ずきんちゃんは、母親の命じで、病気で寝込むおばあちゃんを訪ねる。



だが、オオカミが、赤ずきんちゃんを食べたいと願うあまり、おばあちゃんを食べ、おばあちゃんに成りすまし、ベッドに寝て赤ずきんちゃんの到着を待つ。





しかも。



最後におばあちゃんはオオカミの腹の中で、立派に生きていて、助かるんじゃなかったけか?





俺が入り込むことで、おばあちゃんも一旦オオカミの腹に入る必要をなくしてみせる。



加えて、オオカミも大事な腹にハサミを入れる必要もなくしてみせる。





まず、俺は、赤ずきんちゃんの年の離れた兄として登場してみよう。





俺は、妹と揃いの赤ずきんを被る。



赤ずきんちゃんの頭巾は、おばあちゃんが作ってくれたそうだが、俺のはもちろん自作だ。



どんな優しいおばあちゃんでも、俺に赤い頭巾を作ってくれるわけが無いのだ。



そして、妹に同行し、おばあちゃんの家を目指すのだ。



寝込んでいるおばあちゃんの事を想う。妹は腹に溜まらないモノばかりを見舞いの品としている。





・ぶどう酒



・チーズ



・木いちごのパイ





は?



これが、見舞いの品?





これは、今しがた、きちんとリサーチした結果だ。



驚いた。



飽きれてしまう。



病人にワイン。チーズ。



アル中は誰だ。



おばあちゃんか、見舞いの品をチョイスした赤ずきんちゃんのママンか。



しかも見舞いの品の3品目を再度ご覧を。





・木いちごのパイ





俺の幼い頃は、パイやタルトの類は想像できない代物だった。



だからこの物語がすっと心に入ってきたのだろう。



今ならわかる。



ワインを飲んで、チーズを食べて、そんなパイを食べる。



昼にカツカレーを食べたことで触発され、夜にカツ丼を食べたくなる俺と、同レヴェルだ。



トンカツを揚げている間、匂いに触発されるからといって、できあいのアジフライをチンして食べる俺と、同レヴェルだ。





俺の予定では、エッセイとしては、



「俺ならこんな腹に溜まらず、精気を養えない差し入れはしない。



俺はおばあちゃんの事を想う。





・生姜焼き定食大盛り



・肉だんご



・麻婆





まず生姜は体を温める。病気なら生姜焼きに限る。



病気で体力を消耗しているため、もちろん大盛り。



そして肉だんご。



食欲がなくとも、ぽいと口に入れ、一瞬で食べることができる。錠剤みたいなもんだ。ごくんと行こう。



最後、麻婆。



最悪、生姜焼きを食えなかったり、肉だんごを飲み込めなくとも、ゲル状の麻婆なら啜れるだろう?」





だが、完敗だ。



病人に、ワイン&チーズ&木いちごのパイ。



健常な酒飲みでも気持ち悪くなるんじゃないか。



ワイン&チーズで酔っ払った後に、木いちごのパイをワンホール。



麻婆をすする方が病人に優しいし、肉だんごを一個たべる方が、常人にも可能な芸当だ。




俺は、エッセイストとして、童話のパロディを試みたのだが。



なぜこんなことに。



俺は土日にエッセイを発表しているのだが、連休があったりすると小説に切り替えたり、旅エッセイにしたり、そうやってメリハリを付けているのだ。



この三連休、俺が大きく関与する赤ずきんちゃんを連載しようと試みたのだが。



何故だ、しょっぱなから、つまづいてしまった。




おばあちゃんはアル中で、赤ずきんちゃんのママンが食の常識を持っていない女性のため、



ちょっと今夜は、



様子をみようか。





じゅて~む