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じゅて~む

じゅて~む エッセイ編 第二十二夜

2020.09.11 01:09












【あらすじ】



N県新潟市やN県長野市でコント活動をする集団の、コント台本を担当している江尻晴子が、架空の男性・達太としてエッセイ連載にチャレンジ。



タイトルの「じゅて~む」は愛しているという意味だが、架空の男性・達太が主人公の小説「じゅて~む」からの引用でもある。



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おっす、オラ悟空。



嘘だ。



俺は達太。会社員だ。武闘家の少年・孫悟空ではない。



もう39歳だ。これから修行して強くなれるとも思っていないし、強くなりたいとも思わない。



自分より強い奴と戦うスケジュールが入ったとしても、わくわくしない。





だいたい、強さってなんだ。





俺の思う強さは、器の大きさである。



器が大きいことは、素晴らしいことだ。たくさん盛れる。なんでも盛れる。2~5人前の麻婆ナスを盛れる。



それに器が大きいと、器の隅に手羽元の骨や、魚の骨や、牡蠣の殻を置いておける。





それは人でも同じこと。



たくさん盛れる人間。



なんでも盛れる人間。



2~5人前の麻婆ナスを盛れる人間。



牡蠣の殻を置いておける人間。





同僚からは一目おかれ、上司からは一目おかれ、女性からは一目おかれる。






どうだろう。



惚れ直してもらえただろうか。



俺の好きな言葉は「弱肉強食」



三文字目に「強」の文字がある。



その前後を「肉」と「食」という豚の角煮を思わせる漢字がサンドウィッチしている。



頭の「弱」はなんだろう。「鰯」の間違いか。



イワシ?





俺になる方法を教えてやろうか?





「すみません」「わかりません」が言えない男が結構いる。



俺は違う。



「すみませんでした。」



「教えて下さい。」



「大盛でお願いします。」



をきちんと言う。



それができないならば、男なんてやめてしまえ。




俺は「すみません」「教えて下さい」「大盛で」が言えない男でいるくらいなら、女になり、



「すみません、教えて下さい、大盛りにしてね」



と、ウインクをする。その方がマシだ。ウインクを練習してやる。





もちろん、徳川家康のような、ジャムおじさんのような、この外見をキープしたままの、女だ。しかも19歳。



その方がマシだ。器の小さい男になるくらいなら、呪われた外見の女となってやろう。



そしてバスケット選手と結婚してやる。絶対にだ。





さて。



今日は金曜だが、エッセイ日和だったので、エッセイを奮発してみた。



明日の土曜は仕事があり、仕事の後には研修会があり、一日座りっぱなしで腹が減って仕方ないだろうから、夜は定食屋を居酒屋のように「はしご」する予定だ。エッセイ日和ではない。





満腹で、せっかくのエッセイが食い物の話題ばかりになるなんて、もったいないだろう?



ダブルカツ丼だからと言って、一切れカツを誰かにやるようなもんだ。そのもったいなさときたら!





だから、明日はエッセイを書かない。



今日書いた。ダブルカツ丼だからといって、一切れのカツもやるものか。





ではまた日曜に。





少年ジャンプにこのエッセイが載り、孫悟空の作者や、スラムダンクの作者と対談することを、強く強く、飛び蹴りより強く、望む。





じゅて~む