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じゅて~む

じゅて~む エッセイ編 第十八夜

2020.08.28 13:45












【あらすじ】



N県新潟市やN県長野市でコント活動をする集団の、コント台本を担当している江尻晴子が、架空の男性・達太としてエッセイ連載にチャレンジ。



タイトルの「じゅて~む」は愛しているという意味だが、架空の男性・達太が主人公の小説「じゅて~む」からの引用でもある。



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まずは自己紹介を。





俺は達太。39歳の平凡な会社員だ。



獅子座だ。O型が。それが何だ。俺は俺だ。



 



好きな有名人は、高木ブーと徳川家康とバッハと、紅の豚と、沢口靖子。





これまで、さんざん似ている有名人について語ってきたが、好きな有名人についてはノータッチだったな。



申し訳なかった。



好きな有名人にノータッチとは、男らしくなかった。タッチしていこう、これからは。





好きな理由?



理由は無い。そんなもんだろ、ファンなんて。



強いて言えば、沢口靖子以外は俺に似ていて好きだ。



高木ブーは俺に似ているし、バッハは29歳の頃の俺だ。色白でもっちりしていた。



徳川家康は60歳になった俺だ。



沢口靖子は俺ではない。



戸田恵梨香も俺ではない。





おっと、もう一名の好きな有名人がバレたか・・・。





ちなみに、俺はナルシストではない。俺に似ている有名人が、たまたま俺に好かれただけだ。



端正であるのは、竹野内豊やオーランドブルームや巨人軍キャッチャー小林とわかっている。



彼らは男前だ。



それに比べて俺らは。





彼らはスタイルも良い。



それに比べ、俺らは。





彼らのファンは多い。



それに比べ、俺らは・・・



と言いたいところだが、その点では俺らも負けない。バッハのファンは多い。クラシック界に多い。人気者だ。



俺らだって捨てたもんじゃ、ない。





さて。エッセイを始めるか。



プレイボールだ。



好きな有名人について語ってきたが、俺の好きな部分は「腹」だ。すべてが詰まっていると思う。食ったものはもちろんだが。





先日、「頭を抱える」と同僚が述べていた。俺は仕事中も定食を食ったりしていることが多いので、もっと気楽に考えたら解決するぜ?と思った。



頭なんて抱えていたら、両手がふさがる。



腹を抱えてみてはどうだろう?



と提案しようとして、やめた。彼は仕事で忙しいし、俺は定食で忙しい。





体の一部を用いて表現することが一時流行ったのであろう、日本には変な表現が多々ある。



俺は、それを整理したい。





「目に入れても痛くない」



そんなわけないだろう。



だが「腹に入れても痛くない」だと、しっくりくる。



孫をとても可愛いと思っているならば、普通、自分の腹に入れるはずだ。





「耳が痛い」も「腹が痛い」が、適切だろう。



「膝から崩れ落ちる」



そんなわけない。人間は「腹から崩れ落ちる」生き物だ。





「ご足労願います」も意味不明だ。



「ご腹労願います」が最適だ。



敬意に溢れている。商談は成立するだろう。告白も成功するだろう。





日光の「見ざる聞かざる言わざる」については、目・耳・口に手を添えるのではなく、腹に手を置くべきだ。



腹に両手を置いて、「見ざる!聞かざる!言わざる!」と叫んでみる。



ああ、こっちだったな、とわかる。





定食屋で、腹に両手を置き「見ざる!聞かざる!言わざる!」と大声で言ってみる。



店員がすっとんでくるだろう。



しかし店員に用はない。



仕方なく、俺は生姜焼き定食を食べ終えているが、追加でタンメンを注文するだろう。



野菜たっぷりの。ヘルシーな汁物。



完璧だ。





ほんの少ししか例が浮かばなかったが、すべての格言を一度「腹」に置き換えてみると、成功するだろう。人生が豊になる。





今日は本当にエッセイらしかったな。





書籍化を強く、深く、願うのはもちろん、小学校の教科書に載ることを切に願う。





じゅて~む





いや。



小学生には早いな。中学校の教科書に載せてもらうか。