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じゅて~む

じゅて~む エッセイ編 第十四夜

2020.08.14 23:15












【あらすじ】



N県新潟市やN県長野市でコント活動をする集団の、コント台本を担当している江尻晴子が、架空の男性・達太としてエッセイ連載にチャレンジ。



タイトルの「じゅて~む」は愛しているという意味だが、架空の男性・達太が主人公の小説「じゅて~む」からの引用でもある。



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まずは自己紹介から。





俺は達太。39歳の平凡な会社員。



欲しい車は、ダイハツのコペン。可愛らしいではないか。



あのコンパクトな車体から、ほんじゃまかの石塚さんや高木ブーの、体の4分の3が飛び出ている様子を想像して欲しい。



愉快だろう。俺はそういう大人の遊びをしたいんだ。俺は例に出した有名人をミックスした感じの外見だから、それはそれはコペンを楽しむだろう。





もちろん、コペンはオープンカーであるから、見栄として隣にロングヘアの女は乗せておきたいところ。女の髪は、それは美しく風になびく。



女と車、どっちが大事かって?



聞くな聞くな~。



欲しい車については十分だろう。



次は、似ている車だ。



アンパンマン号だ。




好きな文化は、お盆。





今まで別段興味がなかったのだが、8月12日に職場の上司から、ご先祖がこの世に帰ってくるのがお盆だと教わり、大っ好きになった。



そして、そのお盆。教わった翌日の13日から始まるというではないか。よいタイミングで、よい話を聞いた。





しかも、だ。お盆の期間は13日~16日とのことだが、その間ご先祖はずっといるというではないか。



いちいちあの世に帰らないとは、旅行や合宿みたいでいいではないか。最高。



俺も死んだらお盆にはこの世に来ようと思う。よろしく。



しかも。俺は家にはじっとしないでいようと思う。



生前愛した定食屋や、生前惚れた焼き肉店や、生前ファンだったチェーン店に、行きまくろうと思う。



集まってくれた親戚連中には申し訳ないとは思う。



だが、悪いが死してなお俺の人生は俺の物だ。



親戚連中よ、お盆に夕飯ぐらいは家で食べて欲しければ、質より量のオードブゥルを十分な量、用意することだな。間違っても集まる親戚の人数分で注文してくれるなよ?



俺もいるんだ。




おや。宮村の家の他の先祖もいるのか?お盆てことは。



そのへんはどうなんだろう。



月曜に、お盆について教えてくれた上司に確認してみるか。



いや待て。月曜は17日だからお盆が終わってしまうな。それでは遅い。





すぐ確認せねば。上司も俺がそういう男だから俺が可愛いのだ。





今から、その上司のお宅へ伺うという方法もあるが、リスクが高い。



その上司にとっても本日15日はお盆の真っ最中なのだから、俺が伺うことで俺は先祖と勘違いされ、上下関係が混乱してしまう。





馬に乗らずに行けば、混乱は防げるか。



しかし。上司宅でお寿司を頂きビールを飲むうちに、やはり上司が俺を先祖と勘違いし、牛で帰る羽目になる恐れがある。困る。道路で目立つ。





行きの馬はいい。急いでいるから気持ちも強い。帰りの牛は恥ずかしい。



それに吉野家や松屋やすき屋があってみろ。見かけたら寄る主義の俺なのに、牛では寄れない。





不思議だ、田んぼの真ん中で頂くおにぎりは美味しいのに。





やはり、リスクが高すぎる。お盆に他にも宮村の先祖が来るかの確認に、上司の家まで行くのは、リスキーだ。



上司に電話という手もあるが、無駄手間というやつだ。他の先祖がいても俺がお盆を楽しむことに違いはないのだから、聞くだけ無駄だ。





では次。



好きな花は、薔薇。



カード類の暗証番号は、2929。



すべて同じだ。「肉&肉」と覚えると覚えやすくて便利なんだ。



強く、お勧めする。





今日は何だか湿っぽいエッセイだったな。お盆だからか?





すべての男と女に、じゅて~む