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じゅて~む

じゅて~む エッセイ編 第十三夜

2020.08.08 18:18












【あらすじ】



N県新潟市やN県長野市でコント活動をする集団の、コント台本を担当している江尻晴子が、架空の男性・達太としてエッセイ連載にチャレンジ。



タイトルの「じゅて~む」は愛しているという意味だが、架空の男性・達太が主人公の小説「じゅて~む」からの引用でもある。



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まずは自己紹介から。





俺は達太。よろしく。



七福神の中では、布袋尊に似ている。





自分に似ている神様がいると知ったとき、俺は自分も神様を目指さなくてはならないのかと、うんざりしたものだ。



今のまま、会社員としてあぐらをかいていたい。寝転んでいたい。





そう思って、部屋でひとりで、あぐらをかいて、寝転んだら、変な姿勢となり腰を痛めた。



とにかく栄養をとって腰を治そうと、必死で出前を注文し、一人前のために来てもらうのも悪いので、優しさからあんかけ五目飯を3人前注文し、野郎ばかり3人この部屋にいると思われるのも癪なので、だって誤解だし。女も一人いると思わせるため、タンメンを一人前、出前注文した。



しかし。



それでも腰は治らなかった。





そのとき調べてわかったことが、布袋尊は「大量」の神様ということ。



俺は神様ではないので、ただの「大量」ということか・・・。



ところで、口の中の水分を全部持っていく麦茶の話を、今回こそはしようと思う。



夏といえば、怪談。



しかし、このエッセイに季節は無い。あるのは曜日感覚と生身の男の肉声のみ。それで十分だろう。



怪談。それは怖い話。



麦茶は普通、口に水分をもたらすもの。それが、口の中の水分を全部持って行ったのだ。怖くないか?



だが、これには理由があった。



俺は麦茶を口に含む前に、口の中の水分を全部持っていくようなクッキーを5枚も、口の中に入れていたのだ。



俺は、クッキーを食べている最中だということを、麦茶を飲んだときに忘れたのだ。



男ならわかるだろう。女はクッキー一枚一枚を、それは大切に食うかもしれない。しかし、男、特に働く男は忙しい。クッキーの事を大切にはできない。だが、女を泣かせたくはないから、クッキーを粉々にもできない。不器用な生き物だ。わかって欲しい。



俺はいつでも口の中のクッキーの一枚や二枚、忘れることができる。



そういう話だ。



ちっとも涼しくない怪談だろ?



涼しくなりたければ、他をあたってくれ。俺はかき氷屋ではない。



俺は達太、会社員なのだから。



改めまして、俺は達太。よろしく。



好きな花は薔薇。



好きな漢字は豚。



前にも述べたが、豚の一文字には豚丼・豚肉・豚串の意味合いもある。





暇な日曜。俺は薔薇を口に咥えて踊る自分を想像して楽しむ。



しかし、追いかけるようにして「豚」の一文字が俺の薔薇にくっつき「豚バラ」となり、俺の口元から薔薇が吹き飛ぶ。



そこに残されたのは、濃い、薔薇の香りのみ。



そこに現れたのは、生姜焼き定食。




今日もなんだかロマンチックだったな。




そういえばこの間、クッキーを食べた。マリーとチョイスとムーンライト。各2枚ずつ食べた。食べ比べようと用意したのに全部口に含んでしまい後悔した。



おや、2×3は、まさか6。じゃ2枚×3種・・・。





考えるのは止めだ。何故だ、生姜焼き定食を食べたくなってきた。





このエッセイは土日に発表している。



次の土曜もロマンチックに、エッセイらしくする予定。



明日から一週間はエッセイストとしてではなく、会社員として働くか。





じゅて~む。