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aya's lounge

勧進帳@歌舞伎座

2018.01.03 14:00

国立劇場「平成30年初春歌舞伎公演」

新橋演舞場「初春歌舞伎公演」

初日おめでとうございます。


今月の歌舞伎公演の全ての幕が上がりました。

東京は四座あり、嬉しい悲鳴です。


全部観ることは叶いそうにないのですが、

これは贅沢な悩みです。


先ほどNHKで放送の「高麗屋 三代の春」

思いがけず猿之助さんもたくさん登場したので嬉しかったです。


襲名公演までの三人の一年間を追ったドキュメンタリーでした。

公演初日を観てからこの番組を見たのはご縁だなぁ。。

と思いました。


昨日の歌舞伎座の熱気はものすごかった。

初春の華やかさ、役者さんの奥様方の華やかさに

お客の賑々しい雰囲気が加わり、

さらに大向うはこれでもかと左右中央からかかります。


1月初日の歌舞伎座の雰囲気は特別。

さらに襲名が重なり厳かな中にワクワクした空気がありました。


昼夜全ての演目を気持ちが前のめり、

こんなにいろんな感情が湧いてきた一日は久しぶりでした。


中でも「勧進帳」は心震えました。

襲名狂言の一つです。


先ほどのドキュメントのラストにも感動しました。

六方で引っ込んだ後の倒れ込みそうになる弁慶を

大勢で支えるシーンは胸が熱くなりました。


新幸四郎さんの弁慶は拝見するのは確か2回目だと思います。

でもやはり今回は全くオーラが違いました。


こんなに激しい勧進帳は観たことがありません。

もう戦いかと思うくらい。


三階からは花道の出がよく見えないのですが、

一階のお客さんが感動している空気がうわ~と上がってきました。


私が今まで拝見した弁慶は、

團十郎さん幸四郎さん吉右衛門さんの印象が強く、

他、芝翫さん海老蔵さんでも観ました。


もちろんそれぞれなのですが、

若いということを差し引いても、

こんなにエネルギーに満ち溢れた弁慶は初めてです。


これを25日間続けるの?

正直そう思うくらい全力以上のものを感じました。

襲名とはこういうことなのだと見せていただいた。


そして、今まさに命が宿った瞬間だと思いました。

命を受け継ぐ。


でももっと激しかったのが吉右衛門さんの富樫です!

富樫のイメージは、冷静沈着なのだけど、

内に秘めた熱いものは弁慶と同じ。

だから言葉で語らなくても心が同調するのだと。


吉右衛門さんは荒ぶる神のような富樫でした。


すごい迫力で、今までの富樫のイメージがひっくり返った感じ。

それこそ弁慶と戦っているのかと思うくらい、

甥である新幸四郎さんに全身全霊で挑んでいるようでした。

受け身ではないのです。


これを25日間続けるの?

また思ってしまった。。

吉右衛門さんが倒れてしまわないのかと心配になるくらい激しい。


でもそこに宇宙的規模の愛情を感じて、

心の底からエライ芝居を観ているのだ。。とただただ感謝でした。


甥への愛情が、弁慶と富樫の男の友情に重なりました。

私の妄想が過ぎるかもしれません。

こんなふうに感じたのは初めてです。


義経を初役で演じる新染五郎さん。

もうびっくりです。


出の花道で振り返る場面でジワが起きました。

ふわっとして凛とした独特な空気感だなぁと。

私も思わず「お~」と声が出てしまいました。


これは、その後の義経が上座に座る瞬間にも感じました。

形を決める前にふわっと空気をまとう感じなのです。

見惚れてしまいました。


さらに!

四天王の豪華なこと!

鴈治郎さん芝翫さん愛之助さん歌六さん。

こちらの4名の握力を背中に新染五郎さんは立派でした。


太刀持ちの子役さんもすごい。

微動だにせず、凛々しくそこにいました。


長唄やお囃子も、役者さんも全てが一体。

お客の気も加わり厳かでドラマティックな勧進帳でした。


ラストのほうで地震がありました。

素晴らしい舞台にお祝いの地鳴りなのかな。。。

でもお芝居の集中は途切れず。



後半にもう一回観に行くので、

どんなふうに進化しているのか楽しみです。


有難い、清められた。

そんな感じです。

パワーいただきました。感謝。


3年ぶりに歌舞伎を観た友人も楽しんだようで、

あっという間で地震にも気がつかなかった!と(笑)


幸せな時間でした。




aya。