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「みんなのアカデミア ~radio campus, sharing your story」

6月のマンスリー ゲスト 島崎 亮平さん

2022.06.01 10:54

インタビューを終えて:

自宅からの散策ルート、源氏山に入り、葛原岡神社、銭洗弁天を抜けて 鎌倉駅に向かう途中、いつの頃からか なんとも気になるカフェが現れた。外から眺めるだけで、光と風を取り込む開放的な室内の様子がイメージできる。程なく、そしてちょうど番組がスタートした頃、鎌倉経済新聞に掲載された記事で佐助カフェのこと、そしてオーナーのストーリーを知り、いつかお話を伺いたいと心の引出しにそっとしまっておいた。


そのタイミングが訪れたのは、2年半ほど経ってから。ようやく島崎さんにお会いする準備が整ったということなのかな。


店内に、ギャラリーに足を踏み入れ、島崎さんとお話しすることで、外から眺めるだけでは感じ得ない 空間が内包するものに出会うことができた。
くつろぐ場としての心地よさ   さりげなくも行き届いたスタッフの方々の気配り、目配り  美味しくいただく一品一品にもあらわれるホスピタリティー   出会いや発見の場としてのありよう   本やアートが放つエネルギー。


「俺の」店ではなく、「みなさんの」店となるために白いキャンバスであろうとする その島崎さんの姿勢があってこその、「中和する」空間なのだろうな。


高校時代のご自分の「好き」、本とコーヒーから始まる豊かな時間、その感覚と「いつか」という思いを携えながら、世界を舞台に最前線で 変化しながら走り続け、ビジネスやソーシャルな取り組みに向き合ってこられた島崎さん。イギリス時代の繋がりなど、今も続くかけがえのない関係も人生に彩りと深みを。それは、島崎さんの語り口やお人柄からも窺えるようで。


この春 佐助カフェで開催された第0回「かま展」。ロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツのサマー エキシビジョンが着想の原点というこの展示会は、主宰の島崎さんはもとより、出展者、来場者にとって 初めての体感につながる場となったのではないだろうか。多彩な作品、個々が際立ちながら隣りあい、放つエネルギー。
この秋、冬の「第1回」に向けて、そして、初めての開催となる夏の展示など、地元のアーティストをはじめ、子供から大人まで垣根なく参加できる自由な創造、表現、発信の場としての可能性は拡がるばかり。


コーヒーがあって、本があって、その空間に流れる時間があって、自分がいる。

原点と、そして 今。

高校生の島崎さんはどこまでイメージしていたのかな。

窓際の席に座り、店内のそして、向かいのギャラリーのアートをぼんやり眺めながら、ふと、そんなことを思った。