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旅のチカラ、旅のカケラ

バック トゥ ザ シリア

2008.09.14 01:00


「バールベック」の朝焼けを見た。

太陽が昇るにつれ、円柱がオレンジに染まっていく。

美しい、いや神々しい光景だった…。


昨日はバールベック遺跡の入口まで行ったものの

突然降り出したにわか雨。

せっかく楽しみにしていた遺跡だったので

入場は翌朝に持ち越すことにした。

これがいい判断だった。



午前5時、バールベックに一番乗り!

この景色を貸切できたのだから☆

ただ、あまりに早く着きすぎたためまだ入口のゲートが閉まっていた。

ならばと5メートルほどあるフェンスをよじ登り、侵入成功!

落ちたら死ぬ...とビビりながら。



バールベックは、レバノンの東部、

ベカー高原の中央にある遺跡で、

世界でも有数のローマ神殿跡である。

バールベックとは、「ベカー高原の主神」を意味し、

ここにフェニキアの神ハダドが祀られていたそうだ。

しかし後にギリシアの神々と習合し、

祭神はジュピター、ビーナス、バッカスと呼ばれる様になった。

これら三神を祀る三つの神殿から構成されていた。


この遺跡、とにかく巨大。

敷地面積もさることながら、一つひとつの石が大きい。

エジプトから運んできた花崗岩だそうで、

当時の建築技術の高さと、

費やした年月には脱帽せざるを得ない。


はぁ~と、深々溜息が漏れた。



レバノンの最後を飾るに相応しい遺跡探訪となった。

時計はまだ8時、でもこれでもう思い残すことはない。

再びフェンスをよじ登って宿へ帰った。


さぁシリアに戻ろう!