『HAPPY BABY③』(続•臣隆妄想劇場94)ショートバージョン
2018.01.06 00:00
お昼過ぎ、リビングで臣が陽翔と遊んでいる。
隆二はキッチンで、陽翔のママが用意した離乳食を温めている。
陽翔が誤って口にしたり、つまずいたりしないように、リビングには余計な物を置かないようにした。
リビングの中央にある炬燵の天板につかまり立ちをして、陽翔がオモチャで遊んでいる。
臣はずっと陽翔に手を添えて、目を離さないようにしている。
離乳食を並べたトレイを持って、隆二がリビングにやってきた。
隆二「はーい♫ひーたんお待たせ!
ご飯でしゅよ」
慎重にリビングのドアを開ける。
臣「…めっちゃ赤ちゃん言葉だし…」
臣が陽翔の脇を支えながら、隆二を物珍しそうに見ていると、
「うわっ!」と言って、リビングに入る僅かな段差に躓(つまず)いた。
臣「アブね!」
咄嗟にバランスを取り、トレイを落とさずに踏ん張った。
臣「おまっ…びっくりさせんなよ!
大丈夫か?」
隆二「いってぇ…足の小指痛ぇ…」
片足を上げて痛がっている。
臣「バカ…」
陽翔「きゃっきゃっ」
隆二「ひーたん…笑ってる」
臣「…ったく…おバカなママでちゅね〜!陽翔」
隆二は涙ぐんで「るせーな」と言いながら、炬燵の天板にトレイをそっと置いた。
陽翔「アーア」
陽翔が小さな手でトレイを手掴みしようとする。
臣はトレイをそっと陽翔から少し遠ざけた。
臣「ん、まんま来たね」
臣「陽翔、ちょっと待ってね」
陽翔に笑顔を向けてから、臣が隆二に「足、見せて」と言った。
続く