どっちつかず。
Naoyaです。
最近の世の中は、ここ数年の窮屈な状態から少しずついろんなものが緩和されつつ、以前のような日常を取り戻そうとするエネルギーが高まっているように感じています。もちろん、前とまったく同じようには戻ることはなくて、さまざまなことを通じて必要な変化を遂げているし、今もまだ変化の過程にあります。
今日は二十四節気の9番目、芒種です。芒とは、穀物の種子の先にある毛のことで、芒種は穀物を植えるという意味です。相変わらず不安定な気候が続いていて、まるで梅雨かと思えることがありますが、梅雨前の今は田植えのシーズンです。
暦は同じように巡りながらも、その上を覆うように存在している気候や空気感、あるいは世の中の状況は毎年違っているのですが、自分が今いる場所もいるべき場所も昨年の今頃と比べて、かなり変わったと感じています。自分の思考や意志で選択したというよりは、ふと自分の中でひらめくように感じた必要性や不必要性が、そのまんま人生の出来事として起きている感じ。たとえば、必要と感じたものがスッと手元にやって来るとか、不必要だと感じたものが勝手にパラリと剥がれ落ちるというような具合です。
それって、自分の中で妙な執着がなくなったせいかもしれません。
ネガティヴなことに対してだけでなく、ポジティヴなことに対しても同じように執着しなくなっています。ポジティヴな執着とは、たとえば「過去の栄光」にすがるとか、あるとき優しくしてくれた人に再び同じような対応を期待するとか、そういったものです。ポジティヴなことに執着することで、ネガティヴな作用を引き起こします。
だからこそ、毎日自分が生まれ変わるかのように、自分という器を洗い流して、リセットして、クリアでニュートラルな状態にしておいてます。自分の意思とは関係なく、細胞レベルで自分自身が勝手に変化しているというのに、自分を過去に置き去りにするような執着は、自分の前進を自分で阻んでいるかのように思います。
いい意味での「どっちつかず」な状態が、自分の心地よさを生み出します。そして、自分の心地よさによって、周りの人たちや状態にも心地よさが生まれます。
二十四節気という暦の節目、そこともリンクしている12星座の節目、新月満月という月齢の節目、あるいは就寝に終わり目覚めに始まる一日の節目など、日常にはさまざまな小さな節目があるわけですが、そこでいかにリセットできるかが大切だと改めて思います。ネガティヴ、ポジティヴを問わず、ずっと同じことを引きずり続けるのって、無駄にエネルギーを浪費するだけ。だからこそ、リセット上手になれることが心地よく生きるための術なんだと痛感しています。