「JINRIKI」ウクライナ支援プロジェクト7日目(6/2)
今日は、昨日お会いしたウクライナ支援に尽力されている坂本龍太郎さん(日本語学校運営、ポーランド在住)に紹介してもらったワルシャワ郊外の特別支援学校を訪問した。
学校の名前は「イエジ・ストシャウコフスキ氏記念特別養護学校」
1920年代(大正時代)、シベリア孤児の1人として日本に助けられた氏の名前が付く学校で、日本とポーランドの架け橋のような学校。
(恥ずかしながら、私はその史実をまったく知らず、昨日の坂本さんの解説でポーランドが親日な理由を教えていただいた。「シベリア孤児」で検索を。)
現在、170人の生徒の中に、ウクライナから避難してきた障がい児4人が通っている。
(書家でもある坂本さんが書いた校長の名前)
クシシトフ校長を交え、今回のプロジェクトの目的、JINRIKIの機能などを説明。
1週間ほど前に学校に来たウクライナから避難してきたサシャ君(16才)は、毎日片道30km送ってもらって通学してるとのこと。
車いすの生徒に集まってもらい、実際にJINRIKIを装着してみる。
校長の「外に行ってみよう!」のかけ声で、みんなで校庭へ。
私が引く生徒は、最初は前の車輪が少し上がることにやや緊張気味だったが、慣れてきて外の芝生の上を引き始めると、後ろから「GO!GO! GO!GO!」とすごく楽しそうに体験してくれた。
他の先生からは「1.5km森を歩いて行く学校行事の遠足には、今まで車いすの生徒を連れて行くことができなかった、このJINRIKIがあれば、みんな一緒に行くことができる」と、早速嬉しい活用方法を聞かせてもらった。
ポーランドが受け入れるウクライナ避難者200万人の中には、サシャ君のような障がい児も多くいるはずだが、まだ学校に通えてない子ども多いだろう。
中村さんは、受け入れの生徒が増えたら、必要な台数を言ってください、次回持ってきます!と校長に伝え、今回は5台寄贈した。
明日は、日本財団のウクライナ支援事業でクラクフに入ってくる日本からの学生ボランティアと会うため、一度ワルシャワからクラクフに移動(ルブリン経由で500km)。