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江東区亀戸美容室 ちょっと変えたいあなたのために one,s PLACE 美容師 相澤一也のブログ

<美容師向け>第2回目 抗がん剤の脱毛について〜働き方革命〜 病気になっても、いつもの美容室に通えるように江東区 北砂美容室

2018.01.05 03:45

2人に1人が生涯なんらかのがんになる時代


特に乳がんは、女性の12人に1人が罹患するといわれています。

発症する年代も、40代後半が最も多くなっています。

これは僕達世代の美容師にとってメインのお客様年齢層なのではないでしょうか?



がんを治療するお客様と携わってきた経験で、

がん治療を受けているお客様は

<普段担当してもらっている美容師に相談したい。>

そう思っている方が多かったのです。




「がんに罹患し、治療で抗がん剤を使用することになった」

このようなご相談を受けた時に、

我々美容師が、どういった対応をしていったら良いか。

美容師として、お客様にどのようにフォローしていったら良いかをまとめていきたいと思います。






第二回目の今回は、

抗がん剤治療の副作用  <脱毛>

「脱毛前の準備  プレパネーションカット」

についてです。




第2話

②プレパネーションカット

準備のカット



抗がん剤には様々な種類のものがありますが、髪の毛に影響を与えるものとそうでないものがあります。

「ドクターに髪の毛が抜けるかもしれないから、ウィッグを用意して」

と言われたものについては、ほぼ影響があると思って間違いがないでしょう。

特にホルモンに作用する 乳がんなどの抗がん剤は、脱毛も起こりやすいようです。

(その他のがんのお客様も、抗がん剤の種類によって脱毛がおきます。脳腫瘍や頭頸部のがんの方は、放射線によって脱毛します)



・脱毛の程度は人により個人差がありますが、脱毛が始まったら<ヘアースタイルとして保てなくなる>まで一気に抜けてしまいます。


・抗がん剤投与から、2〜3週で脱毛が始まります。(個人差はあります)


・お客様の中には、一回の投与でギブアップしましたが、全部脱毛された方もいらっしゃいます。




「お客様にご相談を受けたら」

脱毛が始まる前に、地毛を短くカットする必要があります。


おススメは、スッキリとしたショートスタイル。

特にロングヘアーだった方に多いですが、脱毛を受け入れられず、短くカットするのに強い抵抗感を感じる方もおります。

しかし

最低でも顎ラインのボブほどの長さまではカットしないと、シャンプー時に抜けた毛が絡まってお団子になってしまいます。





一度シャンプーを終えた時点で、

↑これくらいの髪の毛が抜けます。

これで終わりではなく抜け続けます。



・絡まった状態でご来店なさったお客様は、ドライの状態で短くカットしてから、シャンプーをすること

そのまま洗うと更に解けなくなります。



・また、アシスタントやこの病気に理解の無いスタッフがシャンプーをすると、かなり精神的なショックを受けてしまいます。


・可能な限り気心の知れた担当者がシャンプーをするようにします。



↑絡まってしまった場合は、おことわりしてカットします。簡単には解けません。





・ボウズ頭にカットするのは、抜け毛の処理が大変になるため(チクチクするため)、脱毛している間は避けた方が良いようです。


参考リンク


プレパネーション後は、医療用ウィッグやバンダナ、帽子の準備になります。



★前回のメンタル編も参考にして

抗がん剤の投与が終われば、髪はすぐ生えて来ることを強調し、お客様の精神的負担が少しでも軽くなるように努めます。








次回は

抗がん剤の副作用

「脱毛の過程」

をまとめたいと思います。








第一回

お客様のメンタルについて






高齢化社会

がんの方が、爆発的に増加することが予想されています。

それと同時に医学の進歩で、がんの死亡率は減少しています。

病気になっても、今までどうりにいつもの美容室へいける社会へ

これは

美容師にとっても <働き方 革命>なのではないでしょうか。

僕はお客様が病気になっても髪に責任を持つ。そんな美容師を目指しています。


みんなで取り組めたら、お客様が悲しまない優しい社会になるはずです。




それでは また お会いしましょう^^






お客様に相談をいただいた際にご質問いただければ、僕の出来る範囲で答えさせていただいております。↓