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yoyo

奈良旅

2022.06.04 15:00

子どもが鹿に会いたいと言うので、思い立ったが吉日でいまひとたびの奈良へ行く。


大阪から生駒へと抜けていく近鉄の車窓からの眺めはすごく好き。この辺りは、私の頭の中ではいつも晴れている。今日も晴れだった。山の麓に隙間なく建ち並ぶ家々、その屋根を照らす明るい日差し。あのあたりの太陽の光はどうしていつもあんなに明るいのか不思議。包み込む、やわらかいというよりは、ぱりっと陽気な感じ。映画ペンギンハイウェイの世界だ。そのうち電車は山の上を走りはじめ、眼下には大阪の街が広がる。乗客からは歓声があがる。観光列車のような趣があっていい。


着くなりならまちで菩薩カレー。スパイスやカレーの本が並ぶ中に『文豪たちの悪口本』という本が差してありパラパラ読む。周囲の人が言っていたらドン引きだなということも文豪だから(というか今は亡き人だから)なんだか笑って読めてしまう。面白かった。あとは「カレー×哲学」がテーマのカレーZINEなるものがありZINEってほんとになんでもありで面白いよなあと思うなど。カレーはとてもおいしかった。


たまたま通りかかったcojica booksという本屋さんへ。6つの本屋さんが協働で運営されている本屋さん。おそらくどの本屋の店主さんも本業は本に携わるお仕事をされているからか、棚貸し本屋というよりはプチセレクト本屋×6というような趣。シュッとしていた。新刊あり古本ありZINEあり、でも不思議と統一感があって素敵な選書だった。itoitoさんで安達茉莉子さん「自分のことを女と思えなかった人のフェミニズムZINE」を、ヌリタシさんで新しい教科書「本」(今井文庫で買ったのと同じシリーズ!)を買う。


とらやで肉球まんじゅうを買い、第一シカ発見し、大安寺展みてもないのに奈良博のミュージアムショップで2000円近く買い物し、鹿とふれあい大仏を見上げる。


帰りは鶴橋で韓国料理。1200円ぐらいで良さそうなビビンバを1700円でいただく。始終店員のおばさまは陽気で、同居人が頼んだサムギョプサルを手本で包み、そのまま同居人と私の口に放り込んでくれた。ATフィールドをずかずかと越えてくるけれども失礼なことは決してしない。500円はサービス料なのだなと思いながらそれをいただいた。